少しずつ動き始める

今月から、あるNPOのメンバーになった。
途上国における教育の問題解決を目指すNPOで、大学時代の先生に紹介してもらった。
来月から海外のメンバーを含めたオンラインミーティングが始まり、いま大慌てで1日のほとんどを英語の勉強に充てている。

受験生のように、単語、文法、瞬間英作文、シャドーイングの勉強後、オンライン英会話を受講する。夕食後はNetflixを英語字幕で見る。1日の終わりは疲労困憊になって眠る。

英語を勉強するモチベーションは、焦りだ。
理解したい相手の話があるという状況で、言葉でつまずく訳にはいかない。
迎え入れてくれた人たちのこともがっかりさせたくない。

子どものような自分のたどたどしい英語に毎日泣きそうになりながら、それでも少しずつ前進していると信じたい。

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少し前まで頻繁に見る夢があった。

私は退職したはずの会社に出社して、上司や同僚に休職して迷惑をかけたことを謝っている。上司は呆れた顔をして、「じゃあ続きの仕事よろしくね」と私に資料をどさっと渡す。それを見た瞬間「もう絶対に嫌だ」と動悸が強くなり、その後はっと目を覚ますのだ。

最近この夢を見ていない。
同時にあれほど抱いていた会社への怒りも、もうあまり感じなくなっていることに気づいた。

今はただ、大事にしているものが違ったんだなと思う。

大きな組織の中で、会社の利益に貢献するために必死に働くこと。
それが義務だと思っていた。新卒のときは大企業に入社することが一番いいことだと信じて疑わなかった。

しかしどうしたって私には長時間働く体力はなかった。
競争は苦手で、スピードが求められる状況にも上手く適応できなかった。
そしてそういう自分の性質は、会社で働いてみないとわからなかった。

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新しい環境は怖いし、将来はいつだって不安が尽きない。

けれど少しでも経験したことのない方へ、楽しそうな方へ、自分を開放してみたいと思う。