偽自由律―散歩
恋心をぶら下げて三拍子
ばんそうこうを忘れ続けている
ステレンスボトルに詰めた涙冷めることなく
空のいろがやわらいだ
山の入り口に青い田がある
青い稲揺らす風さえぎるバスの窓
橙の風にふるさとの香りを嗅ぐ
赤煉瓦ぽつねん
尾を捨てられぬトカゲに寄り添う
あの雲とまぐわう夢を見た
口ばかり宙に浮かぶ油の凪
反重力の青空
雨降りの鞄を乗せた膝がしめる
血を流さず死した君の血の色映える夕空
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恋心をぶら下げて三拍子
ばんそうこうを忘れ続けている
ステレンスボトルに詰めた涙冷めることなく
空のいろがやわらいだ
山の入り口に青い田がある
青い稲揺らす風さえぎるバスの窓
橙の風にふるさとの香りを嗅ぐ
赤煉瓦ぽつねん
尾を捨てられぬトカゲに寄り添う
あの雲とまぐわう夢を見た
口ばかり宙に浮かぶ油の凪
反重力の青空
雨降りの鞄を乗せた膝がしめる
血を流さず死した君の血の色映える夕空
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