毛生 【勝手にリレーエッセイ2023春 #3】
今回の記事はこちらの企画に参加しての記事となります。
・まえがき
・本編
天使のちぢれ毛。
ドラマある素晴らしい毛生だった。
ちぢれ毛の本懐を遂げとる。
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大概のちぢれ毛は、抜け落ちて掃除機に吸われるか、お風呂の排水口に溜まるのが関の山。最後、ティッシュにくるまれてゴミ箱にポイされたら良い方だ。
少女コミックに挟まり、見つけられた後、すぐにポイされるでもなく、議論の対象となり、小さなジップロックに入れられて大切に保管されるなんて、そんな最高の毛生、誰が想像しただろうか。
天使のちぢれ毛、、、。
ジョニーさんに捨てられたとき、しみじみ思っただろう。
「我が毛生に一片の悔いなし。実にいい毛生だった・・・。ありがとうジョニーさん」と。
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人間も最後は死ぬ。
死ぬまでのプロセスはその人次第なのか、はたまた運ゲーでしかないのか。
ちぢれ毛の生涯。
最後は抜け落ち、ゴミ箱に捨てられる。ただ、人間と違い意思のないちぢれ毛は、ゴミ箱までのプロセスを選べない。
毛生たるもの運次第。
その毛を委ねるしかない。
風に吹かれて。。。
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美意識の高い人に生えたのならば、ムダ毛と忌み嫌われ、経済力次第で脱毛されるだろう。レーザーで焼き殺された無惨なちぢれ毛たちは、さぞ不本意だろう。
最後まで生を全うしたうえで、自然と抜け落ち、あたたかいティッシュにくるまれてゴミ箱に捨てられたかっただろうに。。。
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そもそも、ちぢれ毛達は守備力を上げるために生えてる。今日もどこかでちぢれてる。少しでも人の守備力をあげるために。
健気なり、ちぢれ毛。
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ボクらにできること。
お風呂に浮かんでいるちぢれ毛をみつけたときは、手合わせて、お疲れ様でしたと拝もう。今日から始めよう。
それしかない。
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は?
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よし!
あとは頼んだ!
お次はmorii otoさんでーす!
よろしくお願いしまーす!
<本編 850文字>
・こぼれ話 〜いろいろ〜
・最後に一曲
リレーやし。
・最後の最後に一曲
書いてるとき、ずっと脳内再生されてました。人もちぢれ毛もあんま変わらんのかも。結局、人生なんて運ゲーな気もしなくもない。
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