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過去なんて、所詮「記憶」か「記録」でしかありません。目の前に物理的に存在する事象を優先しましょう。

過去にこだわったり、トラウマになったり、これまでの経験から自分のスタイルを決めつけたり。自分が粘着質であろうとなかろうと、過去からの影響を全く受けずに過ごせる人はいない筈です。
なぜなら、生物は生命の危機を回避するために、過去の記憶と学習能力を保持しているからです。生物の生存意義である個体保存と種族保存のうち、個体保存のためには、過去の記憶と学習能力は不可欠だからです。

過去には一切こだわらない、なんてことを発言している人がもしいるならば、それはただの強がりです。行動を見れば強がりなのは明らかです。
その人は、お腹を壊したことがある食べ物を繰り返し食べ続けていますか?
その人は、刃物を使うたびに必ず切り傷を負っていますか?
自分にとって毒がある食べ物を避けられるのは、過去の記憶と学習能力のおかげです。
自分にとって傷を負うような動作を避けられるのは、過去の記憶と学習能力のおかげです。
そんな論理矛盾が明らかな強がりに惑わされず、人間はもとより、生物は必ず過去に影響されながら生存するという前提を理解していれば、現在や未来への対処の方法はたやすく導けます。

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