「2番に適していない」宗佑磨はなぜ2番にハマったのか【福宗正杉・合同note企画vol.2】
どうも、yoです。9月下旬から本腰を入れて勉強していたとある国家試験が合格点を超えてそうで心の底から安心しています。
さて、今回はいっちさんが企画された「福宗正杉・合同note企画」で自分の最大の推しである宗佑磨選手を担当させていただきます。いっちさんが書かれた1番・福田周平に関するnoteは下記リンクにございますのでぜひお読みください!
では自分は何を書くのか。6月に書いた覚醒した理由の続きや1年間を発狂ベースで振り返る「ヴィンガナゴゥver.2021」なども考えたのですが、「2番・宗佑磨」にフィーチャーして書いていきたいと思います。
このnoteは2篇構成になっています。前半は今季の宗選手の1年について、後半はなぜ2番にハマったのかについて書きたいなと思います。
駄文になるかもしれないですが、読んでいただけますと幸いです。
1.今季の宗佑磨について
早速、2021年の宗選手について軽く振り返ります。今季の宗選手の成績は以下のようになります。
去年の宗選手(.225、1本、9打点、OPS.596)と比較すると大きく飛躍した1年になりました。今シーズンの宗選手は主に3つのフェーズに分類できると思います。
(1)確実性は低いが、土壇場で決める(4月~5月中旬)
(2)印象的な一打は減ったが2番として正尚さんに繋ぐ(5月下旬~8月)
(3)正尚さんが離脱したから自分で決める(9月~シーズン終了)
それぞれについて軽く振り返ります。
(1)確実性は低いが、土壇場で決める(4月~5月中旬)
序盤は印象に残る一打は放つものの、打率は低い状態でした。4月にサヨナラタイムリー、5月にランニングHRを1週間以内に放ちましたが、その間のヒットはその2本のみという異常事態もかすかに記憶に残っています。笑
実際、パ・リーグTVの「THE FEATURE PLAYER」では以下のように記載されていました。
その通りの成績であり、交流戦に入るまでの成績は.254 4本 15打点となっています。昨年と比較すると既に全ての成績が上回っていますが、印象より打率が低いと感じる方も多いのではないでしょうか。
(2)印象的な一打は減ったが2番として正尚さんに繋ぐ(5月下旬~8月)
5月下旬からは、印象的な一打は減りましたが、確実性が増してチームの潤滑油の働きをしていました。ヒーローインタビューは6月・8月に1試合ずつのみでしたが、打率は7月・8月と3割超えの成績となっています。一方でHRは期間で1本と減少しました。ここまでの成績は.272 5本 25点となっています。
本題とは少しずれますが、この頃から守備に大きな注目が集まるようになってきました。
(3)正尚さんが離脱したから自分で決める(9月~シーズン終了)
9月3日のソフトバンク戦で3番の吉田正尚選手が負傷離脱して以降は、今までの「繋ぐ」スタイルから自分で点を稼ぐ機会が明らかに増加しました。打線の破壊力が落ちたためのスタイルチェンジでしょう。9月・10月でHRが4本とわかりやすい結果になっています。
一方で、9月に3割間近まで上昇した打率は10月に急降下し、HR3本こそ打ちましたが2割前半に苦しみました。(途中22打数連続無安打含む)
その後はCS、日本シリーズと活躍して今季1年を終えました。CSでは第3戦で好投の岩下選手から同点2ランHRを、日本シリーズでは3エラーこそしたものの6試合連続安打とそれぞれ違う形で活躍をしていましたね。
2.なぜ宗佑磨は2番打者に適していないと考えられるのか
1年間の振り返りをしたところで、なぜ2番打者に宗選手が適していないのかについて私見を述べたいと思います。2番=バントのイメージはだいぶ減りましたが、それでも宗選手は「2番らしくない」と思います。理由は単純に「併殺が多い」からです。
先程、2番=バントのイメージは減ったと書きましたが、2番に俊足の選手を置くチームは多いです。これは、チームの主軸にできる限りランナーを残した状態で打席を回したいためと考えられます。(もしくは2番から主軸を始めるMマーティン選手のような戦法もあります)
その中で、宗選手はリーグ2位タイの15併殺。それ以外の1位・2位の選手はE浅村選手、B杉本選手、Mレアード選手、E島内選手など中軸の選手が多いことを考えると、2番でこの併殺数は多いですね。
上の号泣HRの動画では、前の2打席で2打席連続併殺をしています。
なぜここまで併殺が多いのかは後々触れますが、併殺以外にも器用なタイプではないため、ケースバッティングなどもあまりできず、盗塁もあまり上手くないです。そのため、主軸になるべくチャンスで回したい思惑とは逆の選手と考えることもできるでしょう笑。
3.ではなぜ宗佑磨は「2番にハマった」のか
やっと本題に入りました笑。ここから宗選手が2番にハマった理由を書いていきたいなと思います。宗選手が2番にハマった理由は、ポジティブ面とネガティブ面で計3個あります。
(1)強打の多さ
まずはポジティブ面からです。1点目の強打が多い。については併殺打が多い理由の答えでもあります。下の表を御覧ください。
これは打球の強度を示す表になっていますが、Hard%の数値が年々増加していることがわかります。(ちなみにこの数値はE浅村選手と当時近い数値でした)
強打の打球を放つことが多いために、野手の正面をつくと併殺打が多くなりますが、それが外野に飛ぶと間を抜けやすく、たちまち大チャンスを作ることができます!
その結果、今季の宗選手の三塁打はリーグトップの7本を放っています。つまり、併殺の多さと大チャンス創出の可能性はトレードオフに近いと言うことができるでしょう。
(6月に今季の宗選手について書いたnote、ぜひお読みください)
(2)走塁能力の高さ
2点目の走塁面での貢献は調べていて自分でも驚きました。足の速さを表すSpd(Speed Score)はパ・リーグ3位の数値を記録しています。
これはM荻野選手やB福田選手よりも高い数値となっています。ここまで高い走力を有している選手がランナーにいると、必然的に後の打者のヒットで本塁に帰還する可能性は高くなります。
ましてや中軸の正杉はリーグ随一の破壊力を有しています。今年パ・リーグで猛威を奮った「福宗正杉」は打力だけでなく高い走力によって支えられた部分もあるでしょう。
(3)他に2番打者がいない
最後に軽くネガティブ面でも宗選手が2番に固定された理由です。純粋に他に2番を打てる選手がいませんでした。
開幕直後は太田選手や佐野選手が2番を打つ試合が多かったです。しかし、OP戦で好調だった両選手は開幕後不調に。安達選手は体調面の不安から3試合続けてのスタメンが難しいこともあり、4月に低打率ながらも「何かやる」宗選手に白羽の矢が立ちました。要は消去法ですね笑。
吉田選手離脱時などに宗選手は2試合3番を打ちましたが、上位打線が上手く機能せず、3番は紅林選手を中心に日替わりとなりました。このときは層の薄さを本当に感じましたね笑。贅沢ですけどもう1人上位を打てる選手が成長してほしいです。
4.まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。今季見事にハマった「福宗正杉」の中でも少し適正的に異質な部分が感じられる「2番 サード 宗佑磨」に着目して書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
昨日、日本シリーズが終わり残念ながら日本一は逃し、宗選手は最後の打者となってしまいました。
しかし、この悔しさを来年晴らしてくれると信じてやみません。いい意味でも悪い意味でもシリーズ男だった宗選手。来年はいい意味のみでシリーズ男になってほしいですね!(なんか変な締め方になったけどこれでいいのだ)