どうなる井上竜…?木下拓哉選手に続き福谷浩司投手もFA権行使へ。なお球団は残留宣言を容認。
ストーブリーグ真っ只中のプロ野球。現在FA権を行使しているのは、
ソフトバンクの石川柊太投手
ソフトバンクの甲斐拓也選手
広島の九里亜蓮投手
阪神の原口文仁選手
楽天の茂木栄五郎選手
我らがドラゴンズの木下拓哉選手
がFA権を行使することが発表され、さらに11/12には
阪神の大山悠輔選手
もFA権を行使することが発表されました。
これで7人の選手がFA宣言という、まさに近年稀にみる空前絶後のFA権行使ラッシュとなるストーブリーグとなっています。
そんな中、FA権行使の期日が11/13までであり、この期日締め切り日にまだ誰かFA権を行使するのか注目されるなか、またしてもFA権を行使する選手がなんとドラゴンズから現れてしまいました。
竜のベテラン便利屋右腕・福谷浩司投手がFA権を行使しました。
これはまさかまさかの予想だにしていなかったことでした…
福谷浩司投手は現在秋季キャンプには参加しておらず、単身でプエルトリコのウインターリーグに参加しており、言ってしまえば海外にいる状況だったのでFA権の行使をすることはファンとして一切考えていませんでした。
しかしながらFA権に関しては一軍で長年活躍した選手にしか与えられない特権。
この権利を行使するかしないかは完全に選手の意思であり、自らの人生がかかっている以上、選手にFA権を行使しないでほしいと願うのはファンの自分勝手な考えになります。
福谷浩司投手は今シーズン推定年俸2000万円であり、年俸ランクはCランク。万が一FA移籍した場合はドラゴンズに対する相手球団の補償は一切ありません。
なお福谷浩司投手は来年に年齢34歳となるベテラン。直近3年の成績も先発投手として3年連続負け越し、先発としてのキャリアハイは2020年であり、衰えつつある投手が抜けても痛手ではないのでは…?
と思ってしまいますが、この考えは大きな過ちです。
忘れてはいけないのが、今シーズンのドラゴンズは高橋宏斗投手以外の先発陣が軒並み絶不調に陥り、さらに今シーズン一軍で先発起用された投手及び成績にあっては、
というように、規定投球回達成者が高橋宏斗投手と小笠原慎之介投手の2人しかおらず、高橋宏斗投手がチーム最多の12勝を挙げましたが、それに次ぐのが小笠原慎之介投手と松葉貴大投手の5勝、そして柳裕也投手の4勝となります。
そもそもシーズン143試合あるにも関わらず、今シーズン先発した投手は12人しかいません。
さらにその12人の内、仲地礼亜投手は1試合の1イニングのみ、根尾昂投手も1試合のみの先発登板なので、実質先発ローテを回したのは10人しかいませんでした。
そして今シーズンチーム最多投球回の小笠原慎之介投手がポスティングによりメジャー挑戦となっており、さらにそこから福谷浩司投手までFA権行使となると、来季のドラゴンズの先発事情が非常に苦しい状況となってしまいます…
さらに2017年ドラフトから2023年ドラフトで指名した投手の中で、先発起用で今シーズン3勝以上挙げたのが高橋宏斗投手しかいないという事実。
さらにさらにその7年間で指名した投手で今シーズン2試合以上先発起用されたのが梅津晃大投手、高橋宏斗投手、松木平優太投手の僅か3人しかいないという事実。
最早ドラゴンズの先発事情は想像を絶するほどの緊急事態です…
ただ今回のドラフトで大卒No1左腕の金丸夢斗投手、社会人即戦力左腕の吉田聖弥投手を指名したから大丈夫では?と思っても、まだプロ野球の世界で戦っていないルーキーを一軍戦力として計算するのは言語道断です。会心のドラフトを成功させたとはいえ、一軍戦力としての計算は一切できません。
福谷浩司投手は先発、リリーフをこなすことができるベテラン便利屋右腕であり、今シーズンはその苦しい先発陣の中でも夏場に一軍初登板をし、安定したピッチングで見事シーズン3勝を挙げました。
福谷浩司投手はドラゴンズには欠かせない選手。ドラゴンズに残留することがファンとしては非常に喜ばしいことですが、福谷浩司投手が自身に与えられた権利を行使するのも当然です。
そして福谷浩司投手はチーム随一の頭脳を持ちます。
必ず自身にとって最善の良い決断を下すことになるでしょう。
どうなるか見守りましょう。
しかしながら3年連続最下位に終わり、新たに井上一樹監督が就任し、来季に向けて何か大きな大補強を期待している中、ドラフトでは大学No.1左腕の金丸夢斗投手の獲得を筆頭に会心のドラフトを成功させたとはいえ、今だFA補強に着手する大きな動きはありません。
そして補強とは裏腹に、戦力流出の面では、
ビシエド選手が自由契約
小笠原慎之介投手がポスティングでメジャー挑戦
R.マルティネス投手が契約切れによる他との争奪戦
木下拓哉選手のFA権行使
福谷浩司投手のFA権行使
というように、ビシエド選手の退団は確定しているとはいえ、ビシエド選手含めドラゴンズを支えた5人の選手が下手したら来季全員いなくなる危機的状況となっています…
3年連続最下位という大暗黒期間を経て井上一樹監督が就任し、会心のドラフトを成功させたのに、主力選手が5人も退団する可能性があるなんて…
HEEEEYYYY あァァァんまりだァァアァ
AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!!!!!
フーーー スッとしたぜ
戦力流出の危機を考えてもそうなってしまった場合はどうすることもできません。
ただそんな中、FA権を行使せずにドラゴンズに残留を決断した選手もいます。
高橋周平選手がFA権を行使せず残留することが決定しました。
よくぞ残ってくれた!!
実は高橋周平選手にあってはFA権を行使した場合、なんと横浜が獲得に乗り出すという記事がありました。
高橋周平選手は神奈川県出身、さらにサードには、
石川昂弥選手と福永裕基選手という対抗馬の選手もいるため、もしかしたら出場機会を求めてFA権を行使するのではないかとファンをやきもきさせていたのですが、結果はドラゴンズ残留を決断してくれました。
高橋周平選手もドラゴンズには欠かせない選手の一人。なんと言われようが高橋周平選手=ドラゴンズです。
残留してくれた以上、来季の活躍に期待したいですね。