見出し画像

第3回現役ドラフト、井上竜は石垣雅海選手を放出し、楽天伊藤茉央投手を獲得!!なお石垣雅海選手はロッテへ移籍

12/9、NPB第3回現役ドラフトが開催され、それぞれの移籍選手が発表されました。

これにより移籍した選手にあっては

巨人 畠世周投手   SB 吉田賢吾捕手
→阪神へ       →日ハムへ
阪神 浜地真澄投手  日ハム 田中瑛斗投手
→横浜へ       →巨人へ
横浜 上茶谷大河投手 ロッテ 平沢大河内野手
→SBへ        →西武へ
広島 矢崎拓也投手  楽天 伊藤茉央投手
→ヤクルトへ     →中日へ
ヤク 柴田大地投手  オリ 山足達也内野手
→楽天へ       →広島へ
中日 石垣雅海内野手 西武 本田圭佑投手
→ロッテへ      →オリックスへ

となり、さらに今回の現役ドラフトは初めて第2巡指名も行われ、これにより、

日ハム 鈴木健矢投手
→広島へ

となり、広島が現役ドラフトで2人の選手を指名しました。


そのため、ドラゴンズは石垣雅海選手を放出し、楽天の伊藤茉央投手を獲得!!
そして石垣雅海選手はロッテへ移籍となりました。


石垣雅海選手とは?

生年月日 1998年9月21日(26歳)
出身地 山形県酒田市
2016年ドラフト3位
右投右打
遊撃手、二塁手、三塁手、一塁手
今シーズン成績
9試合 打率.200(10-2) 0本 0打点 OPS.500

得点圏打率-- 1盗塁

通算成績
131試合 打率.136(162-22) 4本 8打点 OPS.396
得点圏打率.115 1盗塁

石垣雅海選手は酒田南高校から2016年ドラフト3位で中日ドラゴンズに指名されプロ入り。

強打の高卒遊撃手スラッガーとして期待され、2年目の2018年にはフレッシュオールスターに選出され、見事ホームランを放ちフレッシュオールスターMVPを獲得しました。

そして3年目の2019年には巨人のエース菅野智之投手からプロ入り初ヒットを放つと、4年目の2020年には二軍において、

40試合 打率.372(137-51) 5本 21打点 OPS.988

という圧巻の成績を残し、ついに打撃が覚醒したかと多くのドラゴンズファンが期待していました。

しかしながら一軍では打率.150以下のシーズンが続き、6年目の2022年には若手を抜擢するチーム改革の影響で夏場から主に二塁手としてスタメン起用が続き、

50試合 打率.162(68-11) 3本 6打点 OPS.480

と、一軍でのキャリアハイの成績を残しました。

それでも以降は石川昂弥選手、村松開人選手、福永裕基選手、田中幹也選手という他の若手選手の台頭もあり、スタメン起用が激減すると、ユーティリティとしても2024年より山本泰寛選手や板山祐太郎選手という阪神戦力外から加入した中堅選手の存在もあり、一軍での出場機会も激減してしまい、結果プロ8年目となった2024年オフに現役ドラフトで千葉ロッテマリーンズへ移籍となりました。



伊藤茉央投手とは?

生年月日 2000年11月19日(24歳)
出身地 福島県喜多方市
2022年ドラフト4位
右投左打
投手
今シーズン成績
6試合 防御7.94 0勝0敗1H 6奪三振 投球回5.2回
WHIP1.94 K/BB1.50

通算成績
31試合 防御率4.23 1勝0敗4H 15奪三振 投球回27.2回 WHIP1.55 K/BB0.83

伊藤茉央投手は東京農業大学北海道オホーツクから2022年ドラフト4位で東北楽天ゴールデンイーグルスに指名されプロ入り。

高速シンカーが武器のサイドスロー右腕として1年目の2023年からリリーフとして一軍デビューをすると、プロ入り初勝利、プロ入り初ホールドを挙げる等し、

25試合 防御3.27 1勝0敗3H 9奪三振 投球回22回
WHIP1.45 K/BB0.64

と、ルーキーにして上々の成績を残しました。

そして2年目となる2024年はうってかわり2年目のジンクスにハマり、一軍では制球を乱すピッチングが続き、僅か7試合登板に終わりました。

それでも二軍では、

41試合 防御2.64 1勝0敗 39奪三振 投球回44.1回
WHIP1.15 K/BB1.70

という成績を残し、来季への飛躍を期待されていましたが、まさかのプロ2年目で現役ドラフトで中日ドラゴンズへ移籍となりました。


~感想~

今年で3回目となった現役ドラフト。この現役ドラフトで移籍した選手はまさに翌年に明暗が分かれるシーズンとなり、一気にチームの柱にまで覚醒した選手もいれば、移籍1年目で戦力外通告となる選手もいます。

実際に第1回現役ドラフトでは阪神に移籍した大竹耕太郎投手が先発ローテの柱となり、そして我らがドラゴンズに移籍した細川成也選手は今や竜の絶対的主砲へと一気に覚醒し、ついに今シーズンは現役ドラフト移籍選手史上初のベストナインを受賞しました。

また、去年の第2回現役ドラフトについても、日ハムに移籍した水谷舜選手、巨人に移籍したオコエ瑠偉選手も一軍主力としてチームに欠かせない選手となっています。

なお、我らがドラゴンズからオリックスに移籍した鈴木博志投手も今やオリックスのリリーフの一角としてチームに欠かせない選手となっています。


元々、実力はありながらもチーム事情により出場機会がままならない選手の救済措置として始まったのが、現役ドラフトであり、やはり今回もネームバリューのある選手が現役ドラフトでそれぞれ移籍となっています。

とくに2015年ロッテドラ1の平沢大河選手、2016年広島ドラ1の矢崎拓也投手、2018年横浜ドラ1の上茶谷大河投手が移籍となったのはファンを驚愕させました。

中でも個人的には、2023年にクローザーを務めていた矢崎拓也投手が今シーズンクローザーが固定できず、チームの弱点となっていたヤクルトへ移籍となったのは、敵ながら脅威でしかありません。

ヤクルトはドラフトでは160キロ大卒右腕の中村優斗投手のドラ1一本釣りに成功し、さらに楽天の茂木栄五郎選手をFA獲得にも成功しているので、今回の現役ドラフトではクローザー候補となる矢崎拓也投手の獲得にも成功したことにより、ヤクルトのストーブリーグは非常に充実していると言えますね。


今回の現役ドラフトではドラゴンズは石垣雅海選手を放出。二軍では高い打撃能力を持ち、ユーティリティ能力の高い選手でしたが、いかんせん一軍では変化球に対応しきることができず、また他の若手選手の台頭やユーティリティ選手の存在もあったので、このままでは石垣雅海選手の出場機会が無くなる可能性が非常に高かったので、良い移籍となったと思います。

ドラゴンズファンとしては移籍先で覚醒することは喜ばしいことと同時に非常に悔しいこととなりますが、それでも石垣雅海選手にとっては移籍することで大きく人生を変えるチャンスを掴んだことでしょう。

我らがドラゴンズの細川成也選手のように、移籍先となる千葉ロッテマリーンズで主力選手となれるように期待したいですね。


そしてドラゴンズは楽天の伊藤茉央投手を獲得しましたが、まさかのプロ2年目の大卒右腕を獲得できるとはこちらも驚愕しました。

ただ現役ドラフトの元々の趣向が出場機会に恵まれない選手の救済措置なのですが、2年目というまだまだこれからの選手を移籍させるというのも個人的には如何なものかと思いますが…

ただ、そんなことを考えても致し方ありません。


とにもかくにも伊藤茉央投手、ドラゴンズにようこそ!!


選手としてはどうやら制球が課題のサイドスロー右腕とのこと。

この制球難を克服すれば非常に素晴らしい投手へ変貌するかと思います。しかしながら、この制球難の選手が制球難を克服したというのは、長年プロ野球を見てきた上で言うとなかなかいません。

ただそれでも伊藤茉央投手はこれからの選手。ドラゴンズには今シーズンまで楽天で投手コーチを務めた小山伸一郎コーチ、さらには元楽天の大ベテランの涌井秀章投手もいるので、ドラゴンズに移籍したことで大きな飛躍を遂げることに期待しています。


なお、去年OP戦でのドラゴンズとの対戦時のピッチングがXにありました。高橋周平選手から奪三振を奪っています。

シュウヘイ…(´ω`)


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集