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第1章(決心まで):その6 石の上にも3年

さてさて、肝心な診察なんだけど…

診ていただいたのは籾井(もみい)先生。

わざわざ診察室から待合室まで迎えに来てくれたんに!

脳腫瘍などの治療成績が豊富なお医者さんみたいで、
何か若かりし頃の森先生を彷彿とさせられる雰囲気があったな~

籾井先生と僕
籾井先生と僕

先生は紹介状(画像なども)を見ながら以下のようなことを言われた。

まだ小さいですね~今の段階では嚢胞がどんなものであれ、
積極的に治療するよりも経過を診ていった方が良いと思いますよ」

(えっそうなの?)

ちょっぴり安心した僕はいろいろ質問。

「あの~以前から見づらさがあって困っていまして…」

「症状は?」

「えっとですね~主に左目なんですが…

・目の前に黒いバーコード?カーテン?がある感じがしたり~
・目に涙が溜まったり溢れ出ることが多かったり~
・目脂が出すぎる感じがしたり~
・いつも目の前に納豆みたいなネバネバしたものがへばりついているような気が…

以上のような症状って嚢胞との関係性はありますか?」

「いえ…嚢胞がある場所的に、
見づらさ・涙や目脂などの異常は出ないと思いますよ」

えっ、そうなの?
えっ、そうなの?

「そ、そうなんですね…では嚢胞の話に戻りますが、
どうしても今の時点で治療をするとしたら?」

「そんなに今治療したいんですか?」

「いえ、そういうわけではないんですが…」

「それならステロイドの反応を見ては?
内服か点滴静脈内注射(以下:点滴)の方法があります」

「森先生が言われていた開頭手術はどうでしょうか?」

「いや~今の段階での外科的治療は…
メリットよりもリスクのほうが大きくてお勧めしません」

「それでは…最近内視鏡を使った手術が
体のいろいろな場所で行われているようですので、
僕の件もできますか?

まだ嚢胞が小さいのなら、内視鏡を挿入する穴もわずで
良さそうな気がするんですが…」

「いえいえ嚢胞の大きさは関係ありません。
嚢胞がある場所的に内視鏡での手術は困難です。
額の上あたりを大きく開頭することになる
でしょう」

(マジで…)

僕はそれを聞いてビビリまくってしまうんに…

だけど、ここで逃げて?はダメだと

「そ…そうですか…手術するとしたら
あと何年くらい先でしょうか…」

それを聞いてどうしたいのかよくわからない質問をする僕…

「絶対手術が必要になるわけではないですよ!

万が一あるとすれば…3年くらいですかね…」

(3年か…よし、あともう少しあるな~)

そのくらいの時間があれば事態は好転するだろうと思ったのか…

なぜか安心した僕は意気揚々と病院を後にしたのでありやした~

3年あれば消えてなくなるかも~
3年あれば消えてなくなるかも~

ー つづく ー


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ヨワヨワマン辛島
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