稲刈り 試練の日
昨日に続き、稲刈りの話です。
前振りとして、今年は暑くて夏に作業が滞っていました。
昼に35℃のなか作業は出来ません。命を削ります。
また、今年はなんか田植え後の除草剤がうまく効きませんでした。
除草剤は撒いてしばらくして水面を広がった膜が田んぼの地面に覆い被さると聞いています。だから除草剤を撒いた後に雨が降ると効果が薄れる。凸凹があると偏ると聞いています。
今年はそこがあまりうまくいっていなかったのかもとは思います。雨が降らない天気予報を見て撒いたら、急にゲリラ豪雨が発生して田んぼから水が流れる。差し苗の足跡が点々とある。効きが悪かったのかもしれません。
結論として言うと、稗や粟がいっぱい生えました。もっとも我が家だけではないし、大きな地域範囲でいうと地区的に稗や粟が多量に生えている田んぼが多かったので、稗や粟が育つ条件が重なったのだとも思います。
それでも、少し稗や粟が少し生えているうちに中干までにかなり引き抜いていました。地道な作業のおかげで両隣の田んぼは稗がごっそり生えていましたが、それでも我が家の田んぼは少なかったです。稲刈りにもそれほど困るほどではなかったです。
周囲の田んぼでは、あまりの稗にコンバインが使えなくて、コンバインを置いたまま稗を抜き続けていたり、稗や粟が生えている場所は残して刈り取りを諦めた田んぼもありました。
しかし・・・我が家にも稗と粟に浸食された田んぼがあったのです。
うちの地域でパイプラインという田んぼへの給水システムが整備されて、水が上の池から順番に降りてくるということがなくなりました。栓を捻れば田んぼに水を入れるのはその田んぼで自由に出来て便利になりました。
しかし、最後に稲刈りをしたうちの田んぼはパイプラインとは別に我が家の「ため池」から水をとっています。その我が家の「ため池」から「ため池」周辺の数軒が水を引いて苗を育ているという田んぼです。
ここの田んぼがちょっと目を離したすきに稗と粟の群生地になってしまいました。
暑すぎて夏に稗を粟を例年のように抜くことができなかったということ、また山水をため池に引いているので稗や粟の種子が残っていたことなど、悪条件が重なったのですが・・・。
我が家の可愛いコンバインは少し非力なので事によると機械が止まってしまう。昨日、本日の稲刈り前に、稗と粟を抜くという作業に邁進しました。
ため池の田んぼなので、稗も粟も引っ張れば抜けるんです。この田んぼは小さいから総量は少ないんです。でも、抜けども抜けども終わる気がしない。それでもなんとか片づけて、稲刈り最終日を終わりました。
収量はこの田んぼは落ちましたが、一生懸命に抜き続けたことでコンバインも止まらず、壊れずなんとか無事終わりました。
今回、イヌビエ、ミソハギ、キビ、アワとてんこ盛りでした。一つの田んぼにそんなに種類が生えるものなんだというびっくり感がありました。
これまでの経験でハギは硬いし、キビは絡まるし、アワも稲を邪魔するし・・・きつかったけど、雑草抜きの試練は結果的にはよかったです。
作業にかける時間は、先にしても後にしてもやっぱり必要だなと改めて感心しました。(仕事算てこういうことか)