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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」とサ「サイエンス」 山口周

「わがままという美徳」この言葉は本書を読むきっかけとなったNewspicksのWeeklyohiaiのコーナーで、美意識をアップデートするにはこれから何をするべきかでの一言だ。
日本には同調圧力という、空気を読むのが正義という謎な文化があるがために価値観が固定化し、世の変化に対応できずグローバルな競争力を失ってしまったのは周知の事実であるが、それを打破するには個人のわがままという名の美徳であり、美意識である。というのがこの著者の主張だった。

現在社会では情報通信技術の発達により、ある程度の知識があれば、ある程度の答えが簡単に導き出せてしまう。なので、誰でも簡単に答えにたどりつけてしまうという正解のコモディティ化が日進月歩で進んでいる。
論理的な思考は誰でも到達できる正解になり、そこで戦うにはバリューとスピードで戦うしかない。結果安いモノの氾濫と人の疲弊である。
さらに疲弊したがために、短期的な数値しか追えず、起こる傾いた企業の不祥事なんてよく聞く話である。
これは企業がわかりやすい「サイエンス」でしか物事をみないがために起こってしまう悲劇だという。
悲劇を起こさないためにはどうしたらいいのだろうか?
もちろん美意識を持つことです。
美意識はどうやったら持てるのでしょうか?
わがままになることです。ただし、わがままを貫くために、とにかく量をこなし、何が正しいか判断できなければいけません。

では、どんな組織が理想なのでしょうか?
PDCAのP(計画)D(実行)C(フィードバック)でいうと、「アート」型の方がP(大きなビジョン)を担当し、「クラフト」型の方がD(実行計画)を「サイエンス」型の方がC(リスクや成果を定量化し、チェック)を担当するのが理想的な組織であるそうです。
特に、日本企業では目的やミッションを明確に体現できている企業はほぼ無いに等しいでしょう。何故ならそれの重要性を経営者がわかっていないからというのが大きいのかと思います。結局経営に関する美意識不足なんでしょう。
大きな夢やミッションにこそ人は共感し最高のパフォーマンスを発揮する。なんてアーティスティックな言葉ですもんね。
WeekleOchiaiでしきりにアメリカでベストセラーになった本「The Fuzzy and the Techie」という本の内容を話しており、その内容も上記と似た内容でファジーな人が目的を決め、テッキーな人が周りを固めるのが成功する組織であるといった内容だそうです。(僕は未読です翻訳本でてません)

本が付箋だらけになってしまいました。それくらい情報量が多かったです。この備忘録なんてほんの一部にすぎません。
美意識を持つとは己を貫く覚悟を持つことと言い換えれると思います。もちろんサイエンスやクラフトなしで己を貫いたところで結果をだせませんが、自分の尺度をもって、それに反するような事をしないよう後悔しないように、美意識を持ったわがままに生きようと思いました。

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