【算命学】2024年5月31日生誕の人（詳解）
今回は、命式をより深く見ていきます。
算命学は生年月日からその人の「宿命」を導き出し、実際の環境と合わせて観察することで運命を図る思想哲学的な占いです。
ですから、たとえ2024年5月31日に生まれたとしても、同じ宿命を持つ人が多数いても運命は同じにはなりません。
どんな両親のもとに生まれ、どんな友達と仲良くなり、どんな学校へ通い、どんな夢を持ち、どんな仕事に就き、どんな相手と結婚するか、それは未知数です。
環境や時代も影響します。江戸時代と令和時代では同じ宿命でも運命は異なります。
では、算命学は「当てる」占いではないのでしょうか？そうです、算命学は当てる占いではありません。
算命学は生まれ持った 宿命＝人生の武器 を最大限に活かす生き方を提示する思想哲学です。
人間は一人では生きていけません。
幼少期は両親や先生などの保護を受け、成長とともに自我が芽生え、好き嫌いが分かれ、成人して自立していきます。
自分が存在するのは両親がいて、その両親にも両親がいるからです。
何代も続いてきた先祖の流れがあってこそ自分がいる。
このように広い視点で考えてみてください。
人物の概略
この方は和を大切にし、家族や親のために尽くす気持ちが強く、それが前進する力となっています。
苦労があっても明るく、自分の軸がぶれません。
大きな欲はなく、非常に庶民的で、それが魅力でもあります。
人生は着実に進み、信仰などを通じて精神世界に入っていきます。
集団を惹きつける力や指導力があり、多くの人に好かれる人物です。
そして、周囲に大きな影響を与えるでしょう。
実の兄弟姉妹と協調し難い気質を持っています。
集団の中である種の精神葛藤が生まれやすく精神的な悟りが早いと言えます。
喜怒哀楽などの感情が時々オーバーに表現されやすい気質も持っています。家庭的な運が薄く苦労が多いと想定できます。
参謀としての良さも持っています。
自分が好きでもない相手に好かれる傾向にあります。
心の推移
この方は、成人するまでの間、心が若く冒険心と挑戦心が強いので、じっとしていられません。
活動的でいることが運気を高め、精神的な負担を軽減します。
親の保護下ではその良さを発揮しにくいので、スポーツや競争のある環境が向いています。
成人後も心が若く、明るく活動的でお洒落に気を配り、魅力的になります。
ただし、異性トラブルには注意が必要です。
晩年には赤子のような心を持ち、受動的でユーモアのある可愛がられる老人になるでしょう。
家庭環境
この人物は、ご両親の運気が低下している時や低下の最中に生まれたと考えられ、7歳頃には運気が上昇すると思われます。
母親は子育てに苦労し、上手に子供を育てるのが難しいでしょう。
一方、父親はプライドが強く、競争心が強い傾向があります。
父親の方が表面的にも実力も勝っており、男系家族であると考えられます。この人物は、家庭的な母親を望みますが、社交的で常に家にいないような母親は好みません。
しかし、家庭環境は人の出入りが多く、社交的な環境が良好です。
多くの人と触れ合うことは後に運気を上げるでしょう。
また、叱られることが少なく、母親に甘えやすいと思われます。
自尊心と自己顕示欲が強いです。
この人物は、母親を理解するためには精神的なアプローチよりも行動で愛情を表現する方が良いでしょう。
例えば、お祝いの際は形あるプレゼントを渡すなどです。
この人物は、生まれた環境と自己の気質が合わず、早く親元を離れて独立することが理想です。
また、成人前の環境ではこの人物とご両親の運気が相反しやすいと言えます。
自己の生き方を重んじ、精神世界や僧侶の世界を目指すことで高い地位になる素質を持っています。
本能
算命学では、生まれた時に持っている本能、つまり「欲」とも言えるものがあります。これは以下の5つの種類があります。
守りの本能：他人を守りたいという願望で、仁徳を表します。
伝達の本能：何かを伝えたい、表現したいという願望で、礼徳を表します。
攻撃の本能：戦いや闘争の本能で、義徳となります。
習得の本能：知りたい学びたいという欲求で、智徳です。
引力の本能：人を自分に惹きつけたいという願望で、信徳を表します。
この人物の本能は、「引力」と「表現」に対する欲求が強く、生活に関しては生きるための知恵による生活と解釈しています。
この人物は自己表現を第一に行い、次に人を惹きつける欲求を消化することが順当です。
自己表現はコミュニケーションから始まり、文章や絵などの形で表現されます。
役割と才能
この人物の才能は政治力です。
集団をまとめ上げる能力があり、知性や想念を基にした政治的手腕を持っています。
この人物の今世の役割は、「集団に愛情を持ち奉仕すること」です。
適職としては、地域の医師やボランティア団体、または政治家も考えられますが、適職は個々に異なるので様々な可能性を考慮してください。
また、潜在エネルギー数値が高いので、社会に大いに貢献する人物となると
想定できます。
学校選び
この人物にとって適切な学校は、私立校が良いでしょう。
実社会での適応力が強いため、学問的な面よりも早く社会経験を積む方が利点が多いと考えられます。
学部としては、哲学、心理学、医学、経済学、商業関係が適しています。
また、評論や音楽、ものづくり、コレクションなどの分野も向いているかもしれません。
運命グラフ（男性の場合）
算命学では、後天的に訪れる運命をグラフで示す技術があり、これを利用することで人生の方針を見極めることができます。
これにより、人生の進退のタイミングが明確になります。
今回は男性の場合の判断を行いますが、女性の場合は異なる運命が導かれます。
図３の棒グラフは、横軸に年齢、縦軸に運の量を示したグラフです。
点数が高いほど、人生の勝負時と捉えられます。
特に、成人後の22歳あたりから大きな飛躍があります。
47歳頃に急な落ち込みがありますが、52歳頃から回復します。
各点数の意味は、5点が人生の攻め時であり、4点が比較的攻めの時、3点が運気が揺れる時、2点が迷いや誤った選択をしやすい時、1点が運気が激しく揺れ、頑張るほどマイナスになる時を示します。
しかし、個々の状況によって異なるので、全体を大まかに捉えることが大切です。
図４は、満年齢を縦軸にとり、内側と外側の広がりを示しています。
右側の広がりは仕事や友人関係の発展を、左側は家庭の広がりを表します。図３と組み合わせると、22歳以降は運気の上昇とともに仕事や友人関係の広がりが期待され、57歳前後では家庭やプライベートの広がりが見込まれます。
この人物にとって、成人前の年齢では家庭の広がりが苦になるでしょう。
また、別の視点では、2歳から12歳、52歳から62歳、72歳から82歳の期間にエネルギーが高まり、成功を掴みやすいと考えられます。
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