立ち止まって見つけた、自分の新たな道―—大学生ユースワーカー・たまちゃんにインタビュー
こんにちは、プロボノメンバーの水口です。
ユースのリビングは、中高生をはじめとした10代の若者たち「ユース」のための居場所です。
ユースたちが自由に訪れて、学びや遊び、くつろぎを通じて、安心して自分らしくいられる場をつくっています。
そんなユースのリビングを支えるのが、大学生を中心とするユースワーカーです。
ユースワーカーは、来てくれたユースに寄り添いながら、ユースたちのやりたいことを引き出し、その実現に伴走します。
また、一緒に遊んだり、勉強を教えたり、彼らの悩みを聞いたりと、さまざまな形でユースをサポートしています。
第3職員室でユースワークに取り組む大学生メンバーへのインタビュー、
2人目はたまちゃんです。
プロフィール
たまちゃん:金沢大学4年生。合唱サークル所属。就活への違和感を覚え、現在は休学しながらさまざまな活動に参画しています。ユースのリビングでは現場スタッフ、ユースワーカーとして活躍しています。
立ち止まることからはじまった新たな一歩
――まずは、第3職員室での具体的なかかわり方を教えていただけますか?
たまちゃん:
ユースのリビングを利用してくれる中高生を中心としたユースたちをサポートする、ユースワーカーとして活動しています。
日々のリビングの運営、イベントの企画や新しいユースにアプローチする、アウトリーチにも取り組んでいます。
——活動をはじめたきっかけを教えていただけますか?
たまちゃん:
きっかけは、2024年の4月から、大学を休学したことです。
休学の理由は、いったん就活を止めて立ち止まりたいという気持ちからです。
そして、ただ休学するのではなくて、なにか継続できることを見つけたいと考えていました。
そのタイミングでユースのリビングのことを知って、まずここでの活動をやってみようと思ったんです。
第3職員室には、おもしろい大人や学生がいる印象があったので、
外の世界で親でもない大学の先生でもないおもしろい人とたくさん出会えそうだと感じました。
来てくれるユースが友達のように接してくれることがうれしい
——ユースワークをしていて楽しいと感じる瞬間はどんなときですか?
たまちゃん:
ユースと一緒にいろんなことができることですね。
ウクレレやボードゲーム、ダーツなど、ここに来てはじめて触れたものもたくさんあります。
それから、来てくれるユースが「たまちゃん、話聞いてよ」と、まるで友達のようなノリで話しかけてくれるようになったことです。
ユースとの何気ない会話のなかで、「たまちゃんがいるからリビングに来たい」と言ってもらうことがあって。
自分もそんな風に思ってもらえるような人になってるんだ、と素直にうれしいですね。
リビングでは日々工夫できることがあるし、ユースとかかわる楽しさやいい仲間がいることは、活動を続けるモチベーションになっています。
——活動を通じて、ご自身の成長を実感することはありますか?
たまちゃん:
活動をはじめてすぐ「ユースのリビング」の初代施設長だった尾張さんと一緒に、いろんな仕事を任せてもらいました。
大人のメンバーとミーティングしたり、Instagramのバナーをつくったり、お店にチラシを置かせてもらったりと、裏方仕事の経験を通じて、いろいろな大人たちに鍛えてもらったような気がします。
リビングでのユースたちとの関わりを通じて、以前より周りを見る力は磨かれている気がします。
支えてくれるおもしろい大人たちとの出会い
——活動のなかで影響を受けた方はいらっしゃいますか?
たまちゃん:
ユースのリビングの施設長の高山さんです。
私が取っていた授業の最後にプロジェクトの紹介をしに来ていたのが出会いでした。プロジェクトの内容もおもしろそうだったし、もっと話を聞いてみたいと思ったのを覚えています。
高山さんはプロジェクトのなかで私がめげそうなときにも、「大丈夫だって。がんばればできるよ」と引っ張ってくれました。
それまでの大学生活は、授業とサークル活動しかしてこなかったので、それ以外のことをやる自信がなかったんです。
それでも「できるよ」といってもらえたことで救われた気がします。
——他にも印象に残っている出会いはありますか?
たまちゃん:
6月に参加したユースワーク研修で、NPO法人TEDICの門馬さんにお会いしたのが大きな転機になりました。
研修後の懇親会で、「わじまティーンラボ」でスタッフが足りていないという話を聞いて、門馬さんに「行ってみたらいいんじゃん?」って声をかけていただいたんです。
一度見学に行かせていただいたんですが、人手が足りない状況で。
現場に入ることで、自分が必要とされている、役に立っていると実感できることがうれしくて、今では毎週通わせていただき、ユースのリビングと同じようにユースワークをしています。
ユースワークを通じて、どんどん新しい自分になっている感じがします。
休学している間、誘われたイベントには全部参加しています。
するとだんだん、いろいろな機会に誘われるようになり、より多くの人と出会うことができました。
そのときどきで興味のあることに全力で取り組みたい
——今後の活動や将来について、どのように考えていますか?
たまちゃん:
ユースワークは続けていきたいと考えています。
就活については、普通の3年生と同じようなスケジュールで進める必要があるので、少しずつ考えはじめているところです。
この前、尾張さんからは「興味のあることをいったんやってみて、そのなかでまた自分が興味を持つことをやる、というスタンスでもいいんじゃない?」と言ってもらいました。
輪島にも通いはじめたので、能登にはこれからももっと関わっていきたいと思います。
はじめて知り合ったころは、まだあたふたしていた感じもあったたまちゃん。
今では、誰よりもユースのことを考えて、私たちの活動を支えてくれる頼もしい存在です。
これからもさらなる活躍を期待しています!
ユースのリビングでは、私たちと一緒にユースワークに取り組んでくれる大学生ボランティアを募集しています!
活動に興味を持っていただいた方向けに、見学説明会を実施します。
詳しくはこちらをご覧ください!
(取材日:2024年9月29日 ライター:水口)
注)NPO法人TEDIC:https://www.tedic.jp/
宮城県石巻市でユースワークに取り組むNPO法人で、
「石巻圏域子ども・若者総合相談センター」を運営しています。
注)門馬さん:門馬 優
2011年、NPO法人TEDICを設立。現在も理事を務めています。
そのかたわらで能登半島地震以降、輪島でのユースワークもサポートしています。
注)わじまティーンラボ:https://www.Instagram.com/wajima.teen.lab/
輪島市を拠点にユースワークに取り組んでいます。
運営団体・NPO法人じっくらあと:https://jikkurato.com/
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