金沢用水歩き13(勘太郎川編)
こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。
今回は勘太郎川です!
今回の始まりは金沢病院が始まりです!とはいえ、金沢病院の手前にある用水跡らしきものには水が流れていません。金沢病院建設と共に用水の水を遮断したのでしょうか?
1.高低差のある用水
少し歩いてもまだ用水の水は流れておらず、用水跡だけは今も残っていますので、窪んだディープな道として整備したら面白いかも知れませんね。用水は道に対して直角に通っていますので(今回の場合は)いつも歩いている道でも90度傾けてみることで気付かなかった様々な発見を見つけれるのではないだろうか。
勘太郎川は石引町を通るのですが、この石引町は高低差のある地形になっているので様々な高低差を利用した風景を見ることができます。
迫りくる住宅群。もはや住宅も地形の一部に見え、その谷底に用水が流れて見えました。
2.谷底の道
勘太郎川はこの時期(7月)は水量が少ないため、普段は用水底に眠る道が出現します。かつて、子供の頃、近所の用水か側溝か分からない名もなき用水で長靴を履いて探検をしていたのを思い出しました。
3.橋或いはトンネル
先程、記述した通り、90度傾いた風景が出現しました。普段は上の道を通すための橋ですが、用水底から眺めると何とも背の低いトンネルで冒険感が溢れているでしょうか。
このように必ずしも今、見ている風景、構築物が「正しい」「悪い」と決めつけるのではなく、もしかしたらこの角度からこの場所を眺めるとこういう風に見えてくるし、この角度で眺めたらこうも見えると様々な角度から風景を眺め続け、再構築していくことで変わった発見がそこら中に眠っていることを知りました。
4.あなたはどこを向いて座るの?
あなたはどこを向いて座るの?空き地に一つの茂みに向けられた椅子を見つけました。左に見える家から伸びたお手製の橋は引き戸から伸びているのが見えるので住宅が建った当初からこういう使われ方が想定されていたのではないだろうか。法規上は見えない敷地境界線があり、敷地外に設計をすることは不可能だが、用水に向いた謎の引き戸を計画をすることはできる。何せ、敷地境界線は現実では「見えない」のでそこから橋を渡せば自分の家のように見える広いテラス(空き地)が完成する訳である。完全に町を使いこなしている・・・。(もし、空き地も自分の敷地でしたらすいません)
5.玄関が用水の敷地
今回も用水沿いに素敵な空き地を見つけました。この空き地がすごいのが用水沿いにしか道路?(用水)に面していないのです。つまり、用水が玄関であり、帰り道なわけです。用水の水量が増したら、ここに入るためにはどうしたらいいんだろう?それとも割り切って長靴で生活するのだろうか。何にせよ、目の前の用水を独り占めにできるのである。
用水は大きな用水へと形を変えていったのでここで用水底を辿ることができなくなりました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。
あなたも推し用水、探して見ませんか?