プロダクト企画は「調べる」が99%
最近読んだ本に、物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛とあった。
少しニュアンスは異なるが、これはプロダクト企画にも当てはまる。
ほとんどの人は企画者の主義主張には興味がない。
自分が使いたいか使いたくないかだけだ。
もし使って欲しければ、使い手のことを徹底的に調べないといけない。
「調べる」のであって、「聞く」のではない。
聞いても本当のことを話してくれるか分からないし、本人も自分の行動をよく覚えていない。
利用者の目的、行動、感情を調べ、それにスッと合う形で提供しない限り、わざわざ新しいサービスなんて使わない。手間が増えるから。
しかし「調べる」が99%から100%になってしまったら、それは「受託開発」になってしまう。
究極、最初はそれでも良いが、1%の主義主張、オリジナルティを盛り込んで初めて「プロダクト」になる。
大抵「調べる」か「主義主張」のどちらかを忘れてしまうから、ほとんどのプロダクトは「平凡だけどそこそこ使われているもの」か「誰も使わない斬新なもの」になってしまう。
まず自社のプロダクトを見直さないといけない。