CodeCampとプログラミング教育の6年間を振り返って
CodeCampが2019年10月をもってサービスリリースから6周年を迎えました!
2013年10月から早6年。小学校だとしたら、もう卒業ですね!(謎)
多くの受講生の方、講師の方、そして社員やその他関係者の皆さまのお陰でまた一つCodeCampも歳を重ねることができました!
(自分も先日、また一つ歳を重ねました笑)
なお、毎年恒例の周年イベントも行いますのでご興味ある方はぜひご参加ください!(と思ったら申し込み期限が昨日迄でした笑、もし参加したい方はご相談を笑)
大きく変わったプログラミング教育環境
この6年間を振り返って一番思うのは「プログラミング教育」を取り巻く環境が大きく変わったということです。
それを端的に示しているのが以下のGoogleトレンドの結果です。
なんと「プログラミングスクール」の検索トレンドが「英会話スクール」に追いついているではありませんか!
CodeCampがリリースされた2013年10月には大きく開いていた差が2018年くらいから急激に差を詰めています。
もちろんこれは「英会話の市場に追いついた!」ということを示しているわけではないですが(実際にはまだまだ差はあると思う)、それくらい世の中の認知を得たということです。
プログラミングの学び方が変わった!?
CodeCampがリリースされた2013年には、まだ「プログラミングスクール」というカテゴリは存在していませんでした。
もちろん当時からITスクールやWebスクールのようなパソコンスキルやWebデザインをメインとしつつ、プログラミングも教えている学校はありました。
しかし、職業レベルのプログラミングに特化して教えているスクールはほぼ存在しておらず、CodeCampをリリースした当初はマーケットに対して懐疑的な意見をもらうことも多々ありました。
実際にCodeCampも常に順風満帆というわけではなく、リリースしてから何度か「もうマーケットは頭打ちなんじゃないか?」と思ったこともありました。
ただ、それでも世の中のニーズは着実広がっていき、特にここ2年くらいは明らかにマーケットが大きくなっているの感じています。
「プログラミングをスクールで学んでエンジニアになる」というのも一般的になりつつあります。
これは本当にここ数年の話で、少し前まではエンジニアになるには新卒入社か、未経験でも雇ってくれるところに入って叩き上げで技術を身に付けていくかという選択肢しか無かったと思います。
もちろん叩き上げの方が(技術以外の面でも)鍛えられるという考え方もありますし、例えば他の職人(寿司職人など)の世界でも同様の意見をお持ちの方もいると思います。
一方、スクール卒業生が増えることは業界の成熟を意味するとも思います。
今ではお笑い芸人ですら、ほとんどがスクール卒業生ですし、スポーツ選手も若い頃から体系的な指導を受けている場合がほとんどです。
エンジニアという仕事が良い意味で普通の仕事(誰もが目指すもの)になるためには、職人気質に閉じた世界ではなく「一定の基準をクリアすれば誰でもなれる」という資格に近いような形になっていく必要があると思います。
そういう意味でもスクールがしっかり求人企業のニーズに合致した人材を輩出していくこと、卒業生の活躍を保証していくことが大事になっていくと考えています。
業界のリーディングカンパニーとなるために
この6年の間、市場の成長と共に多くのスクールが生まれました。
CodeCampが今後、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにするためには、ますますサービスの「質」にこだわっていく必要があると感じています。
教育業界は、購入するお客様が初心者という少し特殊な業界です。
例えば、経理の人が購入する会計システムなら、サービスの質を誤魔化すのは難しいと思います。
しかし、教育サービスは初心者の方が購入するため、提供者の謳い文句や他人の評判に左右されることが多く、また受講後も正確にそのサービスの質を判断できないため、短期的には実態が伴わなくても成長できます。
ただ、様々な教育サービスにおいて、短期的な成長を目指し広告と実態が乖離したサービスは長い目で見ると淘汰されてきた歴史もあります。
CodeCampが本当に質の高いサービスを提供するために、常に世の中の変化やエンジニア人材に対するニーズに精通し、それに合致した教育を提供し続ける必要があると思っています。
CodeCampが法人研修事業を続ける理由の一つもそれです。
正直、個人受講生向けの方が教育内容も統一できますし、IT業界のトップ企業が要求するレベルに比べると教えるのも楽です笑
しかし、プログラミングに限らず世の中の教育機関にある問題が教育現場と実社会の乖離です。
最先端の職場で求められる人材レベルを把握し、同じ内容を受講生に提供するためにもCodeCamp自身が最先端に関わり続けないといけません。
日本のテクノロジー立国のためにCodeCampがやるべきことはまだまだありそうです。7年目もご期待ください!