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オフグリッド建築家として生きる(後編)


第7章 日本の住宅事情

我が国の住宅状況を見てみたいと思います。
まず、大別すると、持ち家か賃貸かに分けることができると思いますが、みなさんはどちら派でしょうか。

実は、全体的な持ち家と賃貸の比率は、40年ほど前からほとんど変わっていません。持ち家が約6割、賃貸が約4割となっています。しかし、20代から40代までの持ち家率は大きく低下しています。

このことには、ライフスタイルの変化が関係しています。「将来のために多額の借金を背負いたくない」「賃貸で暮らす方が、自由で幸福に暮らせる」といった考えから、賃貸を選択する人が増えてきています。

一方で、住宅を購入できる経済的状況があるのであれば、長い人生を考えると様々なリスクを最小化することができると思っています。

結婚や子どもが生まれることをきっかけに、住まいを新築する人は多く、それは後々、その家を資産として子や孫に残すことができるからという方が多いようです。

新築購入においても、働き方の変化によって住宅購入の世代が上がっている現象も挙げられます。高齢時代に突入して、高齢であっても、再雇用などで長く働くようになってきています。そのため、これまで60歳ごろまでにローンを完済するという考えが、70歳ごろまでに完済すればよいという考えになり、住宅購入のタイミングが後ろにずれてきているのも現状です。

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クリエーティブの力で人がもっと本質的に豊かな状況を作り出す活動費に使っていきます。 先ずは自分自身で体系化出来た事などをお伝え出来ればと思います。 次に、過去にクリエーターズシェアオフィスや、デザインアートの実行委員長をしていたように、周りの人と共に新たな活動をしていきます。