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[architect]House in Itoshima 愛犬と家庭菜園を楽しむ暮らし

福岡県糸島市に位置するこの家は、美しい海岸線に囲まれた豊かな自然と、古くからの地域文化が融合した住み心地の良い環境が広がっています。
建て主は、海外や様々な場所での生活経験を積み重ねた後、糸島の魅力に心を惹かれ、ここに落ち着くことを決意しました。

設計の依頼の動機は、過去に様々なオープンハウスを見学する中で、arbolのオープンハウスが特に印象に残ったことにあります。そこで、自分たちの好みと建築家の理念に強い共鳴を感じたことが、設計を依頼するきっかけとなりました。

特に、木を多用し、コンパクトながらも開放感のあるarbol設計の家を気に入っていただいたこと、また、遠方からの依頼にも柔軟に対応できる全国対応の建築家であることが、この家の設計を依頼する大きな決め手となりました。

建て主の要望は、平屋でありながら丈夫な躯体、土間、薪ストーブ、そして庭の活用でした。
「海が近く好きだから、またサーフィンを楽しみたい」
「念願の薪ストーブの炎をゆっくりと眺めたい」
「愛犬たちと遊びたい」
「お庭にハーブや野菜を育てて、料理を楽しみたい」
「自然を愛し、お庭でヨガをし、ゆったり自分らしく生きたい」
建て主の理想のライフスタイルへの思いを組み込みながら、この家の建設には、糸島の地域の素材や文化を取り入れ、地域社会との調和した暮らし、そして自然と調和した暮らしを図りました。

建物のデザインや配置は、地域の風土や景観に配慮し、周囲の自然環境と調和するように工夫されています。また、自然エネルギーを有効活用し、環境への配慮も行われています。
家の外観は、周囲の風景に溶け込むようなナチュラルなデザインが特徴です。糸島の風景や自然環境を最大限に活かし、家族や訪れる人々に心地よい空間を提供しています。庭園やテラスは、四季折々の風景を楽しむ場として、家族や友人とのひとときを彩ります。

家の内部は、公共空間とプライベート空間が程よく調和し、家族や友人とのひとときを大切にできる明るく開放的な空間が広がっています。外からの視線を気にせずに自然の温もりを楽しめるカーテンのいらない家として、建物内外に自然光を取り入れ、庭園からの風景を楽しむことができます。寝室は、パブリックスペースを介した東側に配置しています。そのため、朝日とともに目覚めることができ、自然な光に包まれながら新しい一日を迎えることができます。

広々としたリビングエリアやダイニングスペースは、家族や友人とのコミュニケーションを大切にする場となっています。
ダイニングには薪ストーブが設置され、冬でも暖かな空間を提供します。多次燃焼方式で炉内を痛めることなく針葉樹も安心して燃焼させることができる、環境汚染物質低排出型を選びました。

キッチンやバスルームなどの設備も、快適な生活を支えるように配慮されています。家庭菜園や料理を作る楽しみを大切にするために、キッチンはリビングと一体化し、広々としたスペースが確保されています。キッチンはご近所さんとの交流の場としても機能し、料理教室やホームパーティを開催する場を想定しています。キッチンの作業台には、友人や地域の方々に手作りのお菓子や料理を提供することができるスペースも設けられています。さらに、フィトテラピー教室やヨガのワークショップなど、さまざまなイベントやアクティビティが行われる場としての活用も想定しています。そして、玄関はキッチンの出入り口と兼用になっており、土間は屋外からキッチンへと連続性を持たせ重要な役割を果たしています。

庭園は、家族や訪れる人々がリラックスできる場としてデザインされています。庭園には、ドッグランやテラス、畑などが配置され、四季折々の自然を楽しむことができます。また、家庭菜園ではハーブや野菜を育てることができ、育てた野菜を使った料理を楽しむこともできます。庭園では、友人や地域の方々を招いてランチやBBQを楽しむこともできます。家族や友人とのひとときを大切にしながら、自然との調和を楽しむことができる、理想の暮らしを実現した家になりました。

糸島の美しい自然環境と豊かな文化に囲まれたこの家は、家族の幸せな暮らしを支えるだけでなく、地域社会とのつながりを深め、心地よい暮らしを築く場として、この家が活躍することを願っています。

〈概要〉
クライアント | 夫婦+愛犬
敷地面積|486.65㎡
延床面積|50.25㎡
建築面積|50.25㎡
1階床面積|50.25㎡(住居39.89㎡ 土間10.36㎡)
所在地|福岡県糸島市
用途地域|指定なし
構造|木造
仕上|外部 外壁:ガルバリウム鋼板貼り
内部 床:無垢フローリング貼  
壁:マーブルフィール塗装仕上
天井:マーブルフィール塗装仕上
設計期間|2020年3月~2022年5月
工事期間|2022年6月~2022年11月
基本設計・現場監理|arbol 堤 庸策
実施設計| arbol 堤 庸策 + 株式会社 藤匠住宅
施工|株式会社 藤匠住宅
資金計画・土地探し・住宅ローン選び|株式会社ハウス・ブリッジ
撮影| 下村康典

クリエーティブの力で人がもっと本質的に豊かな状況を作り出す活動費に使っていきます。 先ずは自分自身で体系化出来た事などをお伝え出来ればと思います。 次に、過去にクリエーターズシェアオフィスや、デザインアートの実行委員長をしていたように、周りの人と共に新たな活動をしていきます。