完璧を求めるのは大切だけど、目的によってはただの自己満足で終わるとまずいものもあるかもしれないから気をつけたい。
仕事の内容として、マネジメントをする機会があった。
商品を売ってお金を作る仕事が『プレイヤー』なのだとしたら、プレイヤーをコントロールするのが『マネージャー』である。
なぜこんな話題を先出しするかと言うと、僕らは目先のことに集中しがちな生き物だからだ。
とりあえず目の前のことに集中し出すと、時間を忘れたかのごとくのめり込む。
仕事でも、退屈と感じる仕事は集中ができていない証拠。
集中していると、必然的に体感時間は早くなっていく。
プレイヤーは、特に目の前のことを追いかけがちである。
仕方ない部分もある。
目の前のことを考えることが、役割でもあるからだ。
プレイヤーが目の前のことに集中できるように采配をするのが、マネージャー。
戦の軍師だったり、部活の監督だったり、学校の先生も同じような部類に入る。
さて、このようにして、それぞれ役割を全うしやすいのが組織だ。
会社や学校など、人と人が支え合って成り立っている環境が該当する。
だけど独立(フリーランス)をしていたり、一人で起業していると、プレイヤーと同時にマネジメントもしなくてはならなくなる。
仕事に例えているけれど、プライベートでも同じだ。
休日を過ごす際、家事もしつつ、買い物にも行きつつ、趣味もこなすとなるとなかなかに時間が足りなくなるのではないだろうか?
・時間管理(タイムマネジメント)
・ToDo管理(タスク管理)
仕事に紐付けると、思いつく言葉や方法はいろんなものが浮かんでくる。
ここで僕が思う、もっとも簡単で、もっとも効率的な時間の過ごし方をここに残したい。
それは「完璧に生きないこと」である。
100点満点は素晴らしいことだし、目指す上ではとても大事なことだ。
99点と100点の差はとても大きなものでもある。
テストや勉強に例えてみよう。
たった1点で、クラスや全国の順位が変わるかもしれないし、受験では落ちることもあるかもしれない。
では、もっと広く考えてみよう。
1つの教科で100点を取り、他の教科は50点ぐらいの人と、ほぼすべての教科で80点や90点を取る人。
人によって価値観は様々ではあるけど、トータルで見ると後者の方が順位が高いように見える。
オール100点なんて人は、ほんの一握りである。
得て不得手があるにしろ、だいたいがオール50点ぐらいから始まって、興味や努力次第で80点や90点を目指していく。
100点を目指そうと思うと、並大抵の努力では叶わないのが現実である。
しかもすべての教科を目指そうとすると、それなりに時間もかかる。
勉強やテストの世界だけであれば、まだ良い。
僕らの人生には、総合してそこまでの時間を割いている猶予はない。
100点を目指すことに、意味がないわけではない。
目指す目標は高いに越したことはないし、より高い目標を設定することで、達成するまでに試行錯誤を重ねる。
それ自体は素晴らしいのだけど、だいたいの目的は”100点を目指した先”にあるんじゃないだろうか?
例えば飲食店であれば、何かのサイトで口コミランキングが1位になったとする。
だけど1位になることが目的ではなく、本来は「1位になることで、より知名度が増し、来てくれるお客様を増やす(もしくはより多くのお客様に料理を食べてもらう)」ことなんじゃないだろうか。
テストでも、100点を目指して行きたい学校に入るのは大事だけど、明後日には忘れる程度の知識だったら何の役にも立たないものになってしまう。
こうして、だいたいのことには隠れた目的が存在しているように僕は思う。
だからこそ、満点を取るために...自己満足だけのために進まず、絶えず目的の再確認をしていくこと。
100点は過程であって、目的や目標ではないこと。
欲しい点数が取れないからって、その先を忘れて努力しない、行動しないなんて、勿体なさすぎる。
そんなことを伝えたかったのでありました。