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BUNKYO MACHITABI 第10回文京まちあるき

こんにちは!

地域おこし協力学生団体 Your Local Club(以下 YLC)です🙋‍♀️ 

BUNKYO MACHITABI は、YLCメンバーで文京区(2020〜2021年度は旧本郷区、2022〜2023年度は旧小石川区)を歩きながら、学生目線で文京区の魅力を発信・発見しようというプロジェクトです✨

さて、11月に開催された小石川・春日・後楽エリアに続いて、今回は大塚エリアのまちあるきです。連日雨が続く天気の中、奇跡的に晴れた日のまちたびです✨

実はなんと、今回がBUNKYO MACHITABI 第1章の最終回となります!
第1章とか初めて聞いたぞ?という方がほとんどだと思いますが、次年度よりパワーアップしたBUNKYO MACHITABIを開始予定です。乞うご期待!!

大塚は文京区の北西部にあり、護国寺豊島岡墓地などの歴史あるスポットや、お茶の水女子大学跡見学園といった学校関連の施設がその多くを占めている地区です。

今回は護国寺駅をスタートし、時計回りに茗荷谷駅を目指すルートです!
それでは、レッツゴ〜!!

エリアから出てしまっている場所もありますが、見逃してください!🙇

はじめに

 「大塚」と聞くとおそらく大半の方がJR山手線の大塚駅を思い浮かべると思います。というか私がそうでした。でも実は、この大塚駅は大塚にはないんです!大塚駅付近は元来、豊島区巣鴨でしたが、1969年に北大塚、南大塚という地名が割り当てられました。とてつもない後出し。。その結果、文京区大塚の北に南大塚が、その北に北大塚があるという何ともややこしいことになっています。ちなみに、文京区大塚には東京メトロ丸の内線 新大塚駅があります。こっちがほんとの大塚!!

大塚ややこしい。。。
引用:尊い東京の姿

というわけでそんなちょっと不憫な??でも、駅を中心に発展しなかったことで歴史をたっぷり味わえる文京区大塚を今回は歩いていきます!

A. 護国寺

 護国寺駅を出ると、駅名の通り護国寺の仁王門が出迎えてくれます。地下から地上に出てすぐのこともあり、まるでタイムスリップしたかのよう。

仁王門の迫力たるや

正式名称は神齢山悉地院護国寺。天和元年2月 (1681) に五代将軍徳川綱吉公が、その生母、桂昌院の発願により建立しました。観音堂(本堂)は元禄以来の姿を保っており、江戸の面影を今に伝えています。

仁王門をくぐって階段を登ると、今度は不老門が。どちらも威風堂々とした佇まいで、長い間この大塚を見守ってきた歴史を感じさせます。

まだ桜には少し早かったです

不老門をくぐると、いよいよ本堂(観音堂)とご対面です。築300年を超える本堂の中には、その風貌に勝るとも劣らない内陣がありました。これほど立派な内陣をゆっくりまじまじと見られる場所もそうそうない気がします。

ちいかわ御朱印で賑わっていました

境内には、山縣有朋大隈重信といった著名人のお墓が多くあります。お墓の入り口に鳥居があるなんて、もはやここでは当たり前。教科書でしか見たことのない歴史上の人物がこの地で眠っている、というのは少し不思議な気分でした。

大隈重信公のお墓はもはやこれだけで神社として成立しそう

大本山護国寺
東京都文京区大塚5-40-1
本堂拝観時間 10時〜12時、13時〜16時まで、行事等により拝観不可もあり
ホームページ https://www.gokokuji.or.jp/

B. 吹上稲荷神社

護国寺を後にし、左に歩みを進めます。吹上稲荷神社へ向かう小道はもともと水窪川の流路で、今は足元を暗渠が通っています。

道中にあった井戸の水源はきっと水窪川

5分ほど歩くと、突き当たりに鳥居が見えてきました。吹上稲荷神社に到着です。

鳥居を通るときはしっかりお辞儀

吹上稲荷神社は、元和8年(1622)、2代将軍徳川秀忠公が日光山から稲荷の神体を賜り、江戸城内吹上御殿内に「東稲荷宮」と称したのが始まりです。現在地には、明治45年 (1912) に移動してきました。文京区と徳川家のつながりの強さを調べるたびに感じさせられます。
この奥には大塚先儒墓所があり、吹上稲荷神社に管理が委託されています。

何をお願いしたのでしょうか

吹上稲荷神社
東京都文京区大塚5-21-11

C. 富士見坂

吹上稲荷神社を出て再び大通りに出ます。

何気ない道にエピソードがあると楽しいですね✨

この坂は「富士見坂」といい、江戸時代に坂の上から富士山が眺められたことからこの名前がついたそうです。
現在はビルが並んでいるため富士山は見えませんが、江戸時代の町人になった気持ちで坂の上に立ってみると朧げに富士山が。。🗻

きっとこの辺に富士山が🗻

青い空が遠くまで続いていて晴れやかな気持ちになりますね✨

D. 本伝寺

富士見坂を登りきるとそこには交差点が。南北に横切る春日通りは尾根に沿う様に通っており、交差点を越えると今度は下り坂になっていました。下り始めてすぐ、左手に見えてくるのが本伝寺です。

立派な門が出迎えてくれました

本伝寺は元々、禅宗寺院の「重光山善性寺」として創建され、江戸時代の元和元年(1615年)に日蓮宗に改宗したという興味深い歴史を持つ寺院です。境内には稲荷大明神が祀られている鳥居もあります。

なんか、いろいろ密度高め

護国寺もそうだったのですが、お寺の中で鳥居を目にして感じた神仏習合の雰囲気がとても興味深かったので少し調べてみました。

古くから神仏習合の文化があった日本では、しばらく神道と仏教の境界が曖昧でした。ここの区別を明確化(正確には神道から仏教を排除しようと)したのが明治初期の神仏分離令だそうです。
しかし、護国寺でみたお墓の入り口にあった鳥居は明治以降に建てられたものであるはず。。。難しいですね。詳しい方、ご教示願います。

ちなみに、通称として〇〇稲荷と呼ばれるものが日本には多くありますが、これは何と名前だけでは神社か寺院かは区別できないそうです。鳥居があるにもかかわらず、です。むずすぎ。。。

大法山 本伝寺
文京区大塚4-42-23

E. MAHL ZEIT(マールツァイト)

春日通りから一本入ったところ、教育の森公園近くにあるパン屋さんが「MAHL ZEIT」です。「MAHLZEIT」は「食事」「召し上がれ」を意味するドイツ語で、おしゃれで昔懐かしい雰囲気のお店です。

帰り道にあったらふらっと寄ってしまいたくなる、そんな佇まい

店内には小さいパンやパイ、タルト、クッキーなどが並んでおり、「茗荷谷」という名前のパンも…メンバーはおいしそうなアップルパイにひとしきり盛り上がっておりました!
皆が好きな王道の、毎日でも食べたい味です。私はよく来るのですが、ブリオッシュやぶどうパンが大好きです!

白パンとブリオッシュです!

MAHL ZEIT
文京区大塚3-15-7
営業時間 11:00〜19:00
定休日 日曜日、月曜日、祝日
ホームページ http://www.mahlzeit.jp/

F. 占春園

パンを握りしめながら教育の森公園を通り、占春園に向かいます。

ここでひょっこりショット📸

門をくぐって階段を下りると池が見えてきました。

きれいな水鏡!

この地は元々、陸奥守山藩松平家の屋敷内に開かれた庭園の名残であり、当時の江戸三名園の一つに数えられていたそうです!
現在もその美しさが残されているのが分かります✨

池の前にはベンチがあり、しばし庭園を眺めながら休憩しました。
とても穏やかな雰囲気で身も心も休まりますね🥰

明治時代には、東京高等師範学校の校地の一部になった占春園。
当時、長きにわたって校長を務めていた嘉納治五郎先生が池を見守るようにして立っています。

嘉納治五郎先生

季節によってそれぞれ異なる美しさを見せる占春園。
今回のまちたびは春でしたが、ぜひ1年を通して訪れたい場所です。

さて、占春園を抜けて窪町東公園に出ると、目の前には趣深い水車が…!

こういうワンポイントが嬉しい

都内で水車を見られるのはなかなか珍しいのではないのでしょうか?
公園を通る子供たちも興味を引かれていました。

占春園
文京区大塚3-29
開園時間
4月〜9月:8:00〜19:00
10月〜3月:8:00〜17:00

G. 簸川神社

公園の向かいに美味しそうなジェラート屋さんを見つけましたが、一旦我慢して通り過ぎ、簸川神社に向かいます。

桜が咲いていたら、、想像するだけできれいですね🌸

孝昭天皇3年(紀元前473年)の創建と伝えられており、こちらもまたとてつもない歴史を誇る神社です。かつてはこの辺り一帯の広い地域(巣鴨村)の総鎮守として、「ひかわさま」という愛称で地元の人々に愛されてきました。向かいの小石川植物園内にある太郎稲荷・二郎稲荷も簸川神社が年に一度お護りしているそうです。(本堂の写真を撮り忘れました。。。)

簸川神社
文京区千石2-10-10
例祭日 9月9日/9月10日

H. スペールフルッタ

公園のすぐ向かいの通りにジェラートのお店を発見しました✨👀

ビールフロートなんてものもありました、夏にグイッといきたい!

ぽかぽかとした気温のなか歩いていたので、ちょうど冷たいものが食べたくなる頃合い。
お店に入ってみると、ぽんかんやあまおうといった旬のフルーツを使ったジェラートがずらり!果物以外にもバニラや抹茶、ごまなど種類が豊富で、どれも美味しそうです…!!

見ただけでわかる、おいしいやつやん

私はポンカン味とパンナ味を選びました。
ポンカン味はとても濃厚で、フレッシュかつコクのある甘みを味わうことができました。
そしてパンナ味!こちらはスペールフルッタさんの一番人気のフレーバーだそうで、甘すぎない程よいミルクの甘みと生クリームの濃厚さが感じられ、永遠に食べられてしまうほどやみつきになる味わいでした!


左→チャイとあまおう、右→ポンカンとパンナ

スペールフルッタ
文京区小石川5-31-5 びらしんび
営業時間 11:30〜19:30
定休日 月曜日(祝日の場合翌火曜日)
ホームページ https://www.s-frutto.tokyo/

I. こどもの本屋 てんしん書房

スペールフルッタと同じ道沿い、水車の向かいにあるのが「こどもの本屋 てんしん書房」です。教育畑の中の人はすぐさま反応してしまったのですが、教育への関心如何にかかわらず、全員がのんびり楽しめる空間だと思います!

看板から可愛らしさが溢れていました🥰

お店の方が「何か探しているものがあったら言ってください」とお声がけくださったりお店の方とお子さんが親しげにお話しされていたりと、あたたかい雰囲気を感じました。また、本棚が基本的には低めだったり、店内には子どもが靴を脱いで上がれるスペースがあったりと、子ども向けの空間になっていました。

こどもたちには間違いなく夢の空間

本は、作家順・カテゴリー別に並ぶ棚と、お店のおすすめを並べた一角があり、さながら本のセレクトショップのような感じでした。絵本のコーナーが8割程度で、奥にいわゆる児童書や図鑑などが並んでいます。
新しい本ももちろんたくさんありますが、どちらかと言うと長い間愛されてきた名作が充実している印象です。私はたかどのほうこさんコーナーに特にテンションが上がっていましたが(へんてこもりのはなしシリーズ大好き人間です)、誰しも幼少期に親しんだ本と再会して、新たな出合いを得られる空間だと思います!

こどもの本屋 てんしん書房
文京区小石川5-20-7 1F
営業時間 10:00〜暗くなるまで
定休日 月曜日
ホームページ http://tenshin-shobo.com/

J. 茗荷畑

拓殖大学の前に来ました。
校門の横にあるこちらは小さなミョウガ畑です。

ミョウガって普段は薬味がメインなのに地名にまで上り詰めたの、かなり大出世では

ミョウガはジメジメとした場所を好む植物ですが、この辺りはジメジメとした谷の地形でミョウガがたくさん生えていたことから、「茗荷谷」という地名がついたそうです!

拓殖大学文京キャンパス 茗荷畑
文京区小日向3-4-14

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は第1章の締めくくりに相応しい盛りだくさんなまちたびとなりました!
学校が多く馴染み深い人も多いであろう大塚エリア。魅力的なお店や歴史を味わえる場所が溢れるまちたびにはもってこいのエリアだったと思います!

皆さんもぜひ、あえて慣れ親しんだまちを歩いてみてください!
そういったまちこそ、新たな出会いがきっと嬉しい!

BUNKYO MACHITABI第1章はこれにて完結となります!
ここまでお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。
第2章もお楽しみに!

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