おすすめnote詩「朝食」

三連で構成されていました。まず一連目の意外性に自分は惹かれました。

一連目。「怒りに満ちた/蛇の頭」おもしろい!そっか、「蛇」って「頭」があるんだよなあ、って当たり前のことに気づかされました。「蛇」ですでに全体が描写、イメージが喚起されるけど、あれって「頭」なんだよなあ。しかも「怒りに満ちた」だって?「怒りに満ちた/蛇の頭」ってどんなものなんだろう、蛇ってそもそも大体怒ってるような気がするな、と思ってると「ではなく/朝の太陽だった」!?朝の太陽が蛇の頭に思えたことないよ、面白いです。語順の工夫が効果を生んでると思われます。

二連目。自分は早起きなのでよく日の出を見ます。あの柔らかい感じ、何かに似てるって思ってたけど、そうか、目玉焼きの、あのとろんとした感じに似てるんだ、たしかに。そして、しょうゆ派ではなく塩派なのか、と作者の好みが書かれていて、なんだかユーモアを感じます。また「とろんとして」「ぱらぱら」「しんしん」など音を感じる言葉が散りばめられています。

そして三連目、「新しい日が昇る」。後半部は、きっと本当の海の描写なのかなと思いました。

細かく区切った行分けによって、全体のリズムはゆったりとしていて、ひとつひとつの行が進み、世界が進んでいく印象を受けます。日の出を見てるときに感じる、世界はひとつひとつ徐々に徐々に進んでいる感じを思い出しました。


今日のメモ ↓

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