最期の時を考える。
死というものに向き合うことが苦手である。
そこにはできるだけ近づかないようにしているし、考えないようになってしまっている。
初めて死を間近で感じたのは、曽祖母の死であった。
まだ幼かった私は死というものが何か認識できていなかったと思う。
ただ、とても悲しく、寂しく、つらく、
これまでに感じたことがない感情になり、
親の腕の中でしばらく涙を流したのを覚えている。
生きているとそれが予期せぬものであれ、
少しの時間があるものであれ、死は避けては通れない。
ただ少し死に対しての考えがかわったのは、
この言葉だった。
死に臨んだとき、
私の最期の瞬間を支えてくれるものは、
この先に何があるのかという
限りない好奇心だろうね。
死の先に少し明るいものさえ感じられるこの言葉に、悲しみや辛さばかりを感じているのは、私の心であって、死との向き合い方は変えられるのかもしれない。
そして、死との向き合い方を考えると同時に
生の向き合い方についても考えることになると気がつくのです。
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