246号沿いの上目黒氷川神社(階段のある神社・お寺)
国道246号(玉川通り)と山手通りが交差する大橋交差点の前に上目黒氷川神社があります。
大橋交差点は丁字路で、山手通りの突きあたりに神社の急な階段があります。首都高や周りの高いビルに太陽が遮られる時間が長いのですが、時々この写真のように隙間から陽が射します。
歩道から54段の階段です。江戸時代に大山(神奈川県)に向かう道路を拡張するために階段が急になったとされています。それが現在の国道246号、玉川通りで、昔から交通量が多かったことがうかがえます。
階段を登った正面が本殿です。向かって右側に梅の木が植えられ、この時は濃いピンク色の花が咲いていました。また、社務所側には白い梅の木もありました(冒頭の写真です)。
本殿に祀られているのは 素戔嗚命(すさのおのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、菅原道真公 です。菅原道真公は中目黒駅近くの北野神社から合祀されたということです。
氷川稲荷神社
本殿に向かって左側(西側)が 氷川稲荷神社 です。元々、この場所は稲荷山と呼ばれていたということです。
富士浅間神社
本殿に向かって右側(東側)が 富士浅間神社 です。目切という場所にあった元富士を、末社という位置づけで氷川神社に遷したということです。「目切の元富士」は東急東横線代官山駅近くになります。旧山手通りの代官山交番前交差点で交番側の細い道路の先に目黒区教育委員会が案内板を立てています。
目黒富士登山道
富士山にまつわる場所がもう一つ。富士浅間登山道があります。隣の交番に建物の一部として作られた階段が 目黒富士登山口 でした。踊り場で右に曲がると鳥居があります。
鳥居をくぐり、木で段差を付けた土の階段を登っていきます。登山道の終点には木の目印がありました。下半分が消えかかっていますが「目黒富士山頂上」と書かれています。
富士登山の感覚を近くで味わうために、神社やお寺の中には、敷地の一角に富士塚と呼ぶ溶岩などで作った小高い山を作る例があります。上目黒氷川神社では他の例とは違い、急な階段とは別の場所に山道を作って登山道とし、境内にたどりついた地点を富士山頂に見立てています。
毎年7月1日は山開きとして富士浅間神社の例大祭が行われているということです。
アクセス
東急田園都市線の池尻大橋駅が最寄り駅で北口から徒歩5分です。池尻大橋駅は渋谷駅から各停で一駅目です。渋谷駅からは246号を走る東急バスがあり、大橋バス停が神社に近いのですが、車の交通量が多く歩道橋を上るか少し遠回りの横断歩道を渡る必要があります。三軒茶屋方面からのバスだと大橋バス停から2,3分ほどです。
目黒川が近くを流れています
山手通りを中目黒方面に向かうと、目黒川と交差します。3月後半から4月初めにかけてが目黒川の桜のシーズンで、桜の花で川が隠れるほどになります。写真は2月下旬の様子です。つぼみがでてくるまでもう少し時間がかかりそうです。
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