嗅覚アートとは?
「嗅覚アート」という、芸術分野があるのをご存知ですか?
香りを用いた芸術作品のことを指します。
私がこの言葉を知ったのは2019年。よく覚えているのは、恥ずかしいエピソードがあるからです。
ナチュラルパフューマーとして仕事をするようになって、オーダーメード での香り創りを中心としていましたが、それ以外の活動を行っていきたいと考えるようになりました。
それ以外の活動というのは、フレグランスという枠に囚われない香りを創ること、つまりアーティスト(作家)活動なのですが、アートというと普通は絵画や造形作品を想像するので、よりわかりやすい新たな言葉が必要だと思いました。
モヤモヤと考えていたとき、料理のことをCookingではなく、'Culinary Works'と表現している方がいて、「かっこいい!」と思ったのです。
それを香りに応用しようとして、単語を色々と調べました。scentやaromaではなく、もっと違う言葉。
候補はodor (odeur)「オーダー」とolfactory (olfactive)「オルファクトリー(オルファクティブ)」。
「オーダー」はなんとなく発音的に頼りない感じがするので、olfactoryがいいな、決まった!私はOlfactory Artistを名乗ろう!と自信満々でいたのも束の間、そういえば、この言葉って使っている人いるのかなと思い、検索して見ると、
あった・・・
自分が発明したと思っていた単語は、既に長い間使われていた言葉でした。
しかも、ウィキペディアで'Olfactory Art'を調べると、Artistの中に日本人がいるではないか。
それが、上田麻希さんを知ったきっかけでした。
ウィキペディアの'Maki Ueda'と'Olfactory Art' は、私が英語版のコンテンツ翻訳をしたので、「上田麻希」、「嗅覚アート」の日本語ページをご覧いただけます。
今後、この分野について研究していきたいと考えていて、こちらのnoteにも時々書いていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?