【臨床note.6】頭痛を改善したい柔道整復師へ 顎関節からアプローチする方法
頭痛の原因は一次性頭痛と二次性頭痛に分けられ、私たちセラピストが関与できるのは一次性の緊張性頭痛になるかと思います。
今回の記事では噛み締めによる緊張性頭痛の見極め方と施術方法を書いていきます。
顎が首や肩、頭痛と関係している理由はこちらの記事をご覧ください⇩
噛み締め(TCH)とは
上下の歯が接触する癖です。
TCH=Tooth Contact Habit
ストレスを感じている時や集中している時に噛み締めやすい傾向にあります。
なぜストレスがあると噛み締めるのか
噛み締めることでストレスホルモンの分泌を減少させ、リラックスさせるセロトニンを分泌することができるからです。
噛み締めることは体の反応というわけです。
ということはストレスが多い人はストレスを軽減させようとたくさん噛み締めるということです。
1日に上下の歯が接触している時間
正常な人で1日に20分以下と言われています。
しかも食事の時間も含めて。
噛み締めの自覚がある方はそんなに短いの⁈とびっくりするかと思います笑
今回の症例
年齢性別 : 40代女性
症状 : 右側頭部の頭痛(VAS7)首肩こり、右側頭筋圧痛、左右咬筋圧痛
姿勢 : 頭部前方位、頭部左側屈位、胸椎後弯
顎位 : 右側方偏位2mm
テスト : ナックルテスト(+)右クリック音(+)
増悪動作 : 朝起床時、食事後、デスクワーク後
生活環境 : 子育てやパートでストレスが多くよく噛み締めてしまう癖がある
既往歴 : 左下第7大臼歯抜歯
来院経緯 : 脳外科や頭痛外来で検査や薬をもらっているがその場しのぎで慢性的な頭痛は軽減しないため来院した
臨床考察 : デスクワークで頭部前方位になり顎関節症を誘引する姿勢になっていた。
ストレスで噛み締める頻度が多くなっており(左下抜歯により特に右)咬筋や側頭筋に血行不良がおき緊張性頭痛を誘発していたと考えられる。
施術内容
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