できる教師になりたければ、子ども目線で物事を考えろ!
今回のテーマは「子ども目線」です。学校は子どもがいてこそ成り立つ場所です。その学校が「子ども目線」で動けているのかという視点は教師としてではなく「学校」という大きな枠組みの中でも非常に大切なことです。1つ1つの行事や教師の行動が「子ども目線にたって考えられたものであるのか」を見直す機会になればと思います。
①教師目線
様々な教育活動がある中で、どれだけ子どもの目線に立って物事を考えられているでしょうか。例えば「教師目線から」という言葉をよく聞きます。教師の視点から考えてそれがどういうことなのかを判断しているわけです。これも非常に大切な考え方で、まずは教師という大人の立場から考える必要があります。例えば子ども目線から「楽しい」授業でも教師目線からすると「ねらい」がなければ、それは授業として成り立ちません。教師の考えありきで、色々な活動は行われるわけです。まず磨くのであれば教師目線の力と言えるかもしれません。
②子ども目線
教師目線の力が向上するにつれて大切なのは「子ども目線」としてそれがどうなのかを考える力です。例えばインターネット上にある輝かしく見える指導案の内容に感銘を受け、自分のクラスで同じような授業をやってみる。すると、大抵はうまくいきません。それは一言でいえば子どもと教師が違うからです。当たり前のことかもしれませんが、指導案を眺める段階では気づかないものです。子ども目線に立てば「内容が難しいな」「今ままでとやり方が違うな」と感じるわけです。その子どもの反応をいかに予想するかが大切なのです。「あの子なら、こう感じるかもしれない」「ここでこういう発言が出てくるのかもしれない」と子どもの目線から授業を客観視するのです。そういう力が必要なのだと思います。
③学校行事を子ども目線から考える
では、行事について考えてみましょう。学校にある行事がはたして本当に子ども目線を含んで考えられているのか。教師の思いが強すぎる部分はないのかを考えます。開かれる大繩大会・ドッジボール大会・マラソン大会・○○集会・・・など、毎年やっているからという理由で続いているものも多いのかなと感じます。やれば子どもたちは楽しんで一生懸命に取り組むので教師として意義を感じることが大半です。しかし、「あの子はどうなのかな」「この活動で子どもたちが失うものは何かな」と考えてみるのもいいかもしれません。そうすることで「本当に必要なものが精選されていく」のだと思います。
④授業を子ども目線から考える
次に授業はどうでしょうか。先ほど簡単には触れましたが、授業が子ども目線なのかどうか考えるのはとても大切です。教師主導の授業が如何なものかを議論されるのはこの点を考えてのことだと思います。例えば教師主導の授業でも子どもが「わかる」「できた」を多く感じられるのであればそれはそれでありだと思います。ただ机上の空論で子どもを置き去りにして議論するのではなく、子どもがどう感じていて、どれだけの意義があったのか。そこにフォーカスして考えるのが大切なんだと思います。
⑤終わりに
今回のテーマは「子ども目線」でした。特に忙しい昨今、子どもの立場にたって考える余裕がないという悲しい現状もあるのかもしれません。ですが学校の教育活動の中に少しでもこの目線があれば教師として成長していくきっかけになると思います。忙しい毎日の中で1分でも子どもの目線に立って考える。そんな習慣を身に着けてみてはどうでしょうか。
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