小津安二郎「浮草」を鑑賞する。
まだ、小津作品を観たことがない、関西人は、「浮草」をおすすめする。
けっして、「東京物語」から観始めようとしてはいけない。
「東京物語」は難しい。ある程度の人生経験がなければ深くまで理解できない。
関西人なら、「浮草」の主役である2代目中村鴈治郎の生粋の関西弁に酔いしれるであろう。
有名なのは、内縁の妻の京マチ子と鴈治郎の雨のなかの口喧嘩である。
鴈治郎の激しい関西弁の叱責が、恐いをこえて、微笑ましくある。
小津安二郎というと松竹の監督だが、大人の事情で、大映京都で撮影している。
大映なので、キャメラマン・宮川一夫を使える。小津にとって、これはうれしかったのではなかろうか。
小津は、宮川一夫に自由に撮らせたらしい。
珍しく俯瞰シーンがあったりする。
この映画も他の小津映画と同じく「赤」が効いている。
ラストの汽車の赤いランプが、ため息が出るぐらい美しい。
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