悩んだよ、すごく。
ゆうさんとの子供を授かってからも、
すごく悩んだ。
本当にコレで良いんだろうか?
と。
実は、ゆうさんにはまだ、離婚が成立していない家庭がある。
私と再会する数年前から、
離婚について話し合いを重ねてきていて、
離婚のタイミングも既に決まっていた。
その上で、
彼らは別居をした。
私との関係が理由ではないとは言え、
結果的に、
私との妊娠が理由で、離婚時期が一年程早まる事になった。
浅はかだったな…
と思う事もそれなりにあった。
向こうの離婚が決定はしていた為、
無駄なことでは悩まないつもりでいたけど、
案外そうでもなかった。
最初は私との関係ももちろん伝えていなかったし、
お子の行事や、
奥様のお仕事事情で向こうに行く事もあり、
やはり不安に思う事も非常に多かった。
それでもやっぱりお子達はパパと離れたくないよな…
奥様にとっても1人で子育てする大変さに直面して、やっぱり帰ってきて欲しいと思っていないだろうか
ゆうさんもきっと、お子と離れるのは辛く、会えば一緒に居たいと思うんじゃないだろうか
私は本当にここに居ていいのだろうか
その繰り返しだった。
離婚のタイミングを待てなかったことを悔やんではないものの、
やっぱり不安だった。
私にとってこの関係はギャンブルだった。
離婚のタイミングを待てなかったのは、
私の年齢だ。
離婚のタイミングを待てば、
私は40歳になる。
そうすると、
どれだけ早く授かれたとしても、
41歳での出産になる。
同棲のタイミングも、
別居を開始して、落ち着いてから
という案もあったが、
それを待つ意味は理解できても、
お互いにそれを最善だと思えなかった。
時間がもったいない。
と思った。
きっともう少し若ければ、時間的猶予はあったし…
とか考える事もあったけど、
多分、
若くても待てなかったと思う。
情熱に振り回されやがって!
と思われるかもしれないけど、
もちろん、
それもそうなんだけど、
何故、幸せの無い時間を過ごさなければならないのかが理解できなかった。
私たちは親友であったからこそ、
彼の心が痩せていくのを見ていられなかった。
悲しくて、怒りすら覚えた。
生き方や人付き合いが下手なのは昔からで、
とても不器用だから、
彼が招いたことだ。
別に奥様が悪いわけではないと今でも思っている。
ゆうさんという存在は、
私にとって、
やっぱり大切な存在だった。
御守りだった。
だけど、
子犬みたいな彼との関係を私は腐れ縁くらいに思っていた。
寂しい時、切ない時、温もりが欲しい時に連絡を取り合った。
酔っ払いながら、
オレ、やっぱりこの世でお前が一番好きだ〜
と言ってくる。
それでも、
一番好きな人とは一緒になれないようになってるんかなぁ〜…
といつも付け加えた。
とうに私はゆうさんを男として見てなかったし、
家庭のある友人で元カレ
としてインプットされていたから、
お前、いい加減にしとけよ!お前には守るもんがあるだろが!!!
って言っては
そうなんだけどね〜…
って、笑いながら話してた。
でもね、
頻繁に会いに来るようになって、
笑う事すら下手くそになってる彼を見たら、
もうこれ以上壊れて欲しくないと思ったんだ。
最初の頃は、
ただご飯を食べて、
お酒を飲んで、
カラオケ行って、
またね!ってバイバイ👋してた。
お酒を飲んだ勢いでSEXするなんてことは、
私たちにとって、
さほど特別なことじゃなくて、
挨拶みたいなもんで、
後腐れも無く日常に戻るなんてことは、
22年のうちに何度かあったこと。
この再会も最初はそのつもりだった。
なんなら、
もうコイツとSEXなんてできねーよ!
と思っていた。
それは、前途したように、
私は彼を男として見てなかったから。
今回の再会で、
初めてそうなってしまったのは、
何度かご飯、お酒を繰り返してからだ。
終電を逃して、
近くのホテルに行くしかなかった。
その後はまた、
いつものように気持ちを切り替えるつもりだった。
というか、
私は切り替えていた。
その翌日の晩、電話があって。
ごめん。やっぱりオレ、お前のことが好きだわ…。
お前と居たい…。
ハッキリそう思った…。
と伝えられた。
それは、私も一緒だった。
あー、やっぱりコイツといると安心する。
こんな人、他にいないわ…
と感じていた。
まさか、こんな事言われるなんて思ってないから、
その感覚には目を瞑ろう。と思ってた。
ありがとう。と感謝をして、
また何気無い友達に戻るだけ。そう思ってた。
でも、そんな事言われたら、
伝えないのは野暮過ぎて。
こんな事伝えてきたのも初めてだったし、
なんとなく、素直にならないと後悔する気がした。
またこうして、タイミングを理由にして終わらすの?
お前何言ってんの?笑
って笑ってサバ女演じて、嘘ついて、
何も無かったように終わらすの?
また、繋ぎかけた何かを切り離すの?
この22年間、それを繰り返してきた。
本当にその繰り返しだった。
ここは一度、正直になってみるのも面白いんじゃないかって思ったの。
この先の景色が見てみたい…
そう初めて思った。
だから私も、
思った事を伝えた。
ここが私たちのスタートになった。
まだ、
付き合うなんて決定的な言葉は交わしていない。
確か、2022年の10月も終わる頃だ。
思えば、気持ちはここで繋がったんだと思う。
それから私たちの逢瀬は始まった。
それはご飯では終わらない時間。
離婚が決まってるとは言え、
まだ"家庭のある人"という認識があり、
時には帰りたくないと言う彼を無理やり帰させたこともあった。
別れたら迎えに行く!ちゃんとケジメを付けたら必ず迎えに行く!
とか、
いつか一緒に暮らそう。どこにしようか?
とか、
もう、お前をこれからの人生のパートナーだと思ってる。
何度もそう言う彼に、
せめて私たちの関係をハッキリさせたくて、
私と付き合って欲しい。私を将来のパートナーと思って今を過ごしてくれてるなら、私を彼女にして欲しい。よって、私の彼氏で私のパートナーになって欲しい。
そう伝えた。
それはもう、終わらせる覚悟でもあったし、どのみち、私の未来を、人生を預ける覚悟で。
愛されている事も、
将来、一緒になりたいと願う彼の気持ちも、
私を大好きでいてくれることも、
全部全部伝わってきていた。
だけど、
向かってる場所をちゃんと知りたかった。
私を弄ぶような奴じゃないのはわかっているけど、
手放しで信じ続けられるほど私も強く無い。
せめて、そこをハッキリさせられる男であって欲しいという思いから、
あえて、言った。
ここで、
ちゃんと正式に付き合うのは待って欲しい
なんて言われたら、
終わらせようと思ってた。
だけど、
返ってきた答えは、
本当にオレでいいの?
オレは本当にお前と一緒になりたいと思って、今こうして一緒にいる。
今、こんな状況で、ともすればホントに不倫とか愛人みたいなことになってしまっているけど、今オレが愛しているのはお前だけだ。必ずケジメは付ける、それでちゃんとお前を迎えに行く。
だから、恐縮だけど、オレをオモさんの彼氏にして下さい。オレの彼女で、パートナーでいて下さい。そして、いずれは、オレの奥さんになって欲しい!
だった。
そこから、
私たちは覚悟を決めて、一緒になった。
それが2023/12/14。
オモさん、子供欲しいとか思う?
とかって言う、私たちの子供についても話す事が増えた。
それまでの人生でもう、妊娠出産、子育てなんて考えてもなかったから、
最初はピンと来なかった。
でも、
欲しいと思う時が来るかもしれないね。今はわからないけど。
と伝えた。
正直、12年シングルライフを送っていて、
仕事が大好きな私に、
もう彼氏が出来るなんてことすら想像もしてなかったし、
中途半端な彼氏ならむしろ要らないと思っていたから、
困惑はした。
ようは、
私にとって、
ゆうさんと付き合うと決めたことは、
中途半端な彼氏では無いということで。
だから、
今このタイミングではまだ、欲しい!とは思っていないけど、
一緒に過ごしてるうちに、自然と欲しいと思う日がくるかもしれない。
だけど、正直、もう38で、すぐ39なるし、なんならすぐ40だから…
高齢出産になるから、ゆうさんと正式にそうなれる頃には私はもう40歳をゆうに超えてるよ。
と伝えた。
オレはね、無理はさせたく無いと思ってはいるけどね、オモさんとの子供、欲しいと思っちゃうんだよね
どんな子かなー
どっちに似るかなー
とか考えちゃう!
って。
なんだかすごく嬉しかったんだよね。
この人のために、子供が欲しくなった。
最初は純粋に、
私に対して、そうやって思ってくれてる人がこの世にいたんだ!
ということが嬉しくて、
純粋に、
この人の子供を産みたい、産んであげたい!
この人と一緒にパパとママになりたい!
と思ったんだ。
そんなこんなで、
付き合い始めて約5ヶ月?を経て同棲。
同棲まではまぁ、色々話し合ったり、ケンカまがいなこともあったかな。
2人して、悲しさと申し訳なさとで別々の場所で泣いて過ごした夜もありました。
同棲前、アフターピルを飲んだ事があった。
2度も。
まだ妊娠するわけにはいかなかった。
2回目のアフターピルで、
私たちはもう、今後何があっても飲まないと決意した。
ゆうさんにも、もう飲まないで欲しいと言われた。
私も仕事上、責任ある立場だったし、
今妊娠するわけにはいかなかった。
でも、同棲を始め、
1ヶ月が過ぎた頃から、
私たちは自然と避妊をやめた。
純粋に子供が欲しいと思う気持ちはもちろんあったけと、
前途した通り、
お子の事情や、奥様の仕事事情で向こうへ行く日もあり、
不安や寂しさと1人戦うのが苦しくなった事、
一緒に住み始めたことで、
色んなことがリアルになり、
ゆうさんにお子がいることをどう受け止めていいかがわからなくなった事で、
私も授かれれば、
一緒に待っていられる
とか、
向こうのお子を受け入れることへのハードルが低まるんじゃないか?と思ったからだ。
いつしか、その動機の方が強くなった。
そして、9月。
同棲開始から4ヶ月で、
授かった。
そして直面した悩み。
私は本当に母親になれる?これまでなかった母性はちゃんと芽生える?
という母親になることへの不安が一番大きかった。
そして、日が経つにつれ、
私とゆうさんはいい。
私側の親や兄弟もいい。
だけど、
ゆうさんのご両親は?
ゆうさんのご両親はまだ、
奥様との関係もある中で、
この事実をどう受け止めるの?
どうやって、この子を我が孫と可愛がれる?
そこがまた大きな壁になった。
そして、
今、そこに立ち向かおうとしている。
もちろん、私の妊娠がわかりすぐに、
奥様にも伝えて、離婚へと話を進めている。
そしてすぐ、ゆうさんも親へ報告をした。
今、ようやく養育費についても話がまとまりつつあり、
証書を作成した後、年明け1月か2月にでも離婚届を提出することになった。
ホントならね、せめて、
22週を過ぎる前に成立して欲しかった。
堕胎が出来なくなる
そのタイミングをキレイな状態で迎えたかった。
ゆうさんを独占したい、そんなワガママな感情を抜きで、
妊娠した喜びを再度ちゃんと改めて感じ合う時間が欲しかった。
ちゃんと、産もう!って2人で改めて決心したかった。
私たちの入籍は間に合わずとも。
ゆうさんを信じていないとかじゃない。
私の気持ちの問題。
あくまでそれは私の不安からくる要望でしかない。
それはわかっている。
できる事なら、
ゆうさんのお母さん、お父さん、ご家族達とも、
ちゃんと挨拶をして、
ちゃんと関係を育んで、
生まれてくるこの子を楽しみに待って欲しい
という思いがもちろんある。
まだご挨拶も出来ていない。
それこそ、お母さんとの22年越しの対面に緊張する。
かつて、知り合いのバーに連れて行ってくれたお母さん。
そして私は、いつか自分のお店を持ちたいと淡い夢を見た。
今でも、私はいつかカフェをやりたいなんて心の片隅で思っている。
その思いを見つけさせてくれたのは、紛れもなく、
ゆうさんのお母さんだ。
なんか、カッコよかったんだよな。
ホンマもんのサバ女って感じで。
あんた達、タバコ吸っていいよ。
って、高校生の私たちにサラッと言ってくれた。
でもまぁ、流石に吸えなかったよ…笑
ちなみに、
いつ、うちの親に会いに行く?
とゆうさんが持ち掛けてきた時、
私は直ぐにでも会いに行きたいけど、
そっちが全部片付いてからの方がお母さん的にもいいんじゃないの?
と伝え、その頃になる予定です。
こういうところが、
やっぱりなんやかんや言うても、
離婚成立してからがよかったよなー😭
と思う所以です。
でもね、
私にはそれでも、
やっぱりゆうさんしかいなかったんだな
ということも確信しています。
シングルライフの12年間、
もちろん、何も無かったわけじゃなくて、
出会いや別れもありました。
もうコイツなんかなぁ…
と感じる人もいました。
だけどね、
そうとは言っても、
やっぱりゆうさんだったし、
ゆうさんを選んだ事を後悔したことは無いです。
初婚の人だったらこんな事悩まなかったな
お金も時間も心も。
あーーーーー!!!イライラするーーー!!!
なんてこともあったけど、
これからもあるんだろうけど、
だけど、
多分私はゆうさんといて、
幸せなんです。
クソガキ時代からの仲だからこそ、
子供の頃みたいに不安や不満をぶちまけられて、
ワガママにいれて、
それでも私を好いてくれて、
言葉も行動も最善を尽くしてくれる。
そしてもうクソガキじゃないからこそ、
きちんと向き合う事もできてるし、
自分本位では無く、相手のことも考えられる。
不満を伝えれば行動を変えてくれる。
それは多分、
ゆうさんだからできる事で、
誰にでも出来る事じゃないと思っています。
そして、
離婚になってしまったとは言え、
結婚をし、家族を知り、
子供に恵まれ、子育てに携わり、
ゆうさん自身も成長した時間だった。
私もまた、
恋人を作らず、
世の男性にも劣らないほどに仕事に没頭して、
それなりに失うものもあって、
だけど、邁進した時間があったからこそ、
男性に対しても理解できる部分が増えた。
ホントに学びの時間だったと今は思うし、
この学び無くして、
お互いが一緒にはなれなかったんだろうなと
過去も全てプラスに捉えることが出来ている。
さすが22年間ずっと好きでいてくれた人です。
私の御守りだった存在です。
私のメンタル面でのクッションです。
だからこそ、
その感謝を伝えていくこれからの人生。
思い切り愛し合って、
笑って、怒って、泣いて、
楽しく生きていきたいと思います。
2023/11/14 火曜日 葉命コトオモさん
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