屋上で空を#46
午前五時半
屋上はまだ夜明け前だった
そら豆みたいな月が浮かんでる
寝転がって薄青い空を眺めていると
園児のように甲高いスズメの声
無視してストレッチしている間も
ずっと早口で喋っている
これはきっと僕に何か
言いたいんだろうと声の方を見ると
電柱のてっぺんで横を向いている
僕にじゃなかったんだ
ならばと写真に撮ろうとすると
あっという間に消えた
ふと見上げると羽のような雲
やっぱり僕にだったか
午前五時半
屋上はまだ夜明け前だった
そら豆みたいな月が浮かんでる
寝転がって薄青い空を眺めていると
園児のように甲高いスズメの声
無視してストレッチしている間も
ずっと早口で喋っている
これはきっと僕に何か
言いたいんだろうと声の方を見ると
電柱のてっぺんで横を向いている
僕にじゃなかったんだ
ならばと写真に撮ろうとすると
あっという間に消えた
ふと見上げると羽のような雲
やっぱり僕にだったか