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走る走れば走るとき

ふと魔が差したのだと思う

ウォーキングをしていて
体が軽く調子がいい
ちょっと走ってみたくなった

身軽にはしゃぎ回る園児を見たからか
もっと汗をかきたくなったからか
ほんの少し跳ねてみると
誰が見ても走っている姿になった

確かに僕は走っていて
前から来るバイクや車が
恐れをなして大きく避けている

いや
恐れられるほどの必死の形相じゃなく
心地よい風を感じながら
ふわりとした柔和な表情のはずだ

でも
僕に差した魔物と一緒に
走っていたのかも知れない

真相は
よろよろと走って
いつ転ぶか分からなかった
ということだろう

自分ではしっかり真っすぐ
走ってたつもりだったけど

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