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男と女の終わらない会話「不思議な笑顔」
「どうせ私の恋愛話なんか
聞きたくないでしょ」
そう言われて
そんなことないよ聞きたいよと
言えなかった僕は呼吸が止まっていた
とにかく何か言葉を出さないと
でも心の中を幾ら探しても
何も見つからない
何を探しているのかも
分からなくなってしまっている
「まあ、いつも勝手に喋って
聞いてもらってるけどさ」
その言葉に僕は救われた
もう手ぶらで心の中から這い出して
苦笑いを見せるだけで良かった
でもこの居心地の悪さはなんだろう
僕は彼女に二度続けて
発言させていたいたのだ
「いや、聞かせて欲しいよ」
頑張って言えたけど
彼女は不思議な笑顔を僕に返した