休日の昼前のこと①
僕は二階の寝室で横になっていた
遠くでヘリコプターの音がする
その音は少しずつ近付いて
階段を上って廊下を通り迫って来る
そのヘリコプターは
妻が操作する掃除機だった
時間は多分お昼前
久しぶりの休日だった僕は
目が覚めていたけど横になっていた
僕がまだ寝ていると
思っているだろうの妻は
この寝室をスルーするのか
もう起きろと言わんばかりに
勢いよくドアを開けて
掃除機をガンガン床に押し付けるのか
後者の場合は
寝たふりをしていて
驚いたように起きよう
ずっと寝たふりをしておこうか
迷っていた