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冷凍していた饅頭を
電子レンジで温めて食べたら
舌を火傷した

熱々の餡ほど恐ろしいものはない
饅頭よりも僕の考えの方が甘かった

甘さを感じると同時に
痛みがやって来て
甘さが去った後にも
痛さはそこに居続ける

何度も同じ経験をするのは
もちろん愚かだけど

愚かさの奥底に
得体の知れないものが棲んでいて
ずっと腕立て伏せをしているような
そんな気がしてならないのは

残ったほんの少しの甘さを
舌が探しているからだろう


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