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二日目の夜

強い南風が
葱畑の土を舞上げ
一瞬で突き放す

道理で北へ向かう
自転車のペダルが軽かった

夏が少しも残っていない田舎道で
電柱の脇から白い花

一瞬で通り過ぎたけど
確かに日々草だった

夜になっても
夏はもう何処にもなくて

一瞬で通り過ぎた雨も
どんなにドキドキしても
もう夏じゃなくて

君のいない二日目の夜は
寂しい

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