足音③
天使が視界から消えて
それを機に振り返って
足音の主を確かめようという思いと
それはずるい仕草じゃないかと
天使をダシにそれはないなと
自戒して前に目をやると
折り返し地点の古い松の木が見えた
そこでは自然に振り返ることになる
迷わず堅実に一歩ずつ進めば
ちゃんと答えは出る
そう教えてくれていたんだ
松の木の幹に手を置き
静かに振り返ると誰もいなかった
たった今まで
僕の背後を歩いていた人が消えていた
やっぱり
夕暮れの雨上がりは危うい
天使が視界から消えて
それを機に振り返って
足音の主を確かめようという思いと
それはずるい仕草じゃないかと
天使をダシにそれはないなと
自戒して前に目をやると
折り返し地点の古い松の木が見えた
そこでは自然に振り返ることになる
迷わず堅実に一歩ずつ進めば
ちゃんと答えは出る
そう教えてくれていたんだ
松の木の幹に手を置き
静かに振り返ると誰もいなかった
たった今まで
僕の背後を歩いていた人が消えていた
やっぱり
夕暮れの雨上がりは危うい