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Inside of BIJapan

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Webメディア「Business Insider Japan」の記者や編集者のコラム集です。取材裏話から日常の体験などを綴っていきます。
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#お金について考える

バフェットやゲイツに、もしなれたらどうする?

そんなたわいもない想像を、誰しも1度はしたことがあるでしょう。当然のことながら実現するわけもないので、「考えるだけ無駄」なのですが——。 先日、ブルーモ証券というフィンテック企業の中村仁代表とお話する機会がありました。新しい投資アプリ「Bloomo(ブルーモ)」を近々正式リリース予定とのことで、そのプロモーションの一貫として来社されたんです。 なんでも、このBloomoは「誰でも本格的な資産形成を」サクッと実行できるプロダクト。投資にまつわる面倒を極力廃した設計が売りなの

『推しの子』に、その他大勢「S&P493」の悲哀を見た

「S&P493」というワードをこの間、初めて知りました。その意味を知るほどに、YOASOBIの「アイドル」が頭の中に響き渡ります。 S&P493とは、もちろんアメリカの代表的な株価指数S&P500の関連語。その構成銘柄500社から、いわゆるマグニフィセント・セブンの7社を除いた493社の指数です。 マグニフィセント・セブンとはGAFAMの5社に、エヌビディアとテスラの2社を足した、新しい米ビッグテックの呼称。S&P500というグループのなかで、それこそ一番星のように輝くア

今そこにある「期間限定ポイント」、使い方の最適解

いわゆる「金余り」の状態に陥ってしまいました。 といっても、ポイントの話です。昨夏に楽天モバイルへ乗り換えて、キックバックされたのですね。楽天の「期間限定ポイント」が。 額面は、iPhone 13の半額。なので、それはもうそこそこの額ですよ。ですが、いつの間にやら、楽天経済圏という迷宮に入り込んでいたようで――。 思い返せば、それでテレビを買い換えたのが運の尽き。欲をかいて「さらにポイントを」と、クレジットカード払いにしてしまったんです。あのとき、直接ポイント払いにして

「大谷翔平の家賃って、月50万円らしいよ!」

主にX(Twitter)を情報源としているうちの奥さんが、嬉々としてそんな情報を共有してきました。ドジャースが大谷選手と10年で総額7億ドル(約1015億円)の契約を結んだ、そんなニュースが報じられた夜のことです。 「ウチらからしたら、月500円の家に住んでいるようなもんだよね」 いや、500円だと桁が全然見合わんだろう——というキートン山田っぽいツッコミは飲み込んで、いちおう私もメディア関係者の端くれです。念のためファクトチェックしたところ、確かにNEWSポストセブンが

暗号資産投資1年生、超強気相場に翻弄される

おはぎゃーとなるのか、ATHとなるのか。実に目の離せない展開となってきました。 この10月以降、絶好調のビットコイン。年も押し迫ったこの時期に、さらなる加速度をもって値上がりを続けているんです。 12月3日に600万円を超えた1BTC。12月6日現在は、すでに650万円をまたぐ勢い。このまま行くと、2021年11月9日に達成した最高値777万円を超えるかもしれません。ちなみに、この過去最高値のことをATH(All Time High)というのだそうです。 しかしですね、

iDeCoで先進国株1本に絞ってみたのだが……

「あ、あれ……これはやっちまったか?」 “実行”ボタンを押したその刹那、そんなかすかな迷いが心をよぎりました。一度、堰を切ったが最後、その思いは加速度的に膨れ上がります。 「日本株が調子いいから売るのは悪くないと思うんだけど、円安のいま、それで海外株を買うのってどうなの? で、でも、来年には日本の金利はきっと上がるから株価は下がる。その反面、米国の金利は下がって株価は上がるはずだから……もう、ワケワカメ!」 ——先日、iDeCoのスイッチング(買い換え)をしました。これ

新NISAが気になっているけど動けていないあなたに

いよいよ始まりますね、新NISA。運用開始まで、あと1カ月です。 とはいえ、初めての人にとって、やっぱり投資ってメンドウなもの。「いくら非課税と言われても……」という気持ちはよく分かります。 実際、3年前の投資ブームがなければ、私もNISAとは縁がなかったでしょう。というか、いまでもそれに難儀をしている部分は多いです。 でも、新NISAが気になっているけど動けていないあなたに、そんな私だからお伝えできるふたつの言葉があります。 ひとつは、「Done is better

2023年、私が購入して「一番良かった」もの

ぶっちゃけ、私、読書が嫌いです。 なぜなら、読書って、結構なギャンブルだから……。だって、それ相応の時間とお金をかけても、自分に合わない作品だったら、すべてが無駄となりますよね。 しかも、そういう書籍って、どんどん溜まっていくんですよ。時間とお金だけでなく、場所も奪っていくという、まさに凶悪な存在なんです。 「じゃあ、なんで、お前は編集の仕事をしているのか?」 それは、やっぱり読書が好きだったから。若かりし頃、自分の世界を広げてくれたあんな作品やこんな作品に出合えたと