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Inside of BIJapan

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Webメディア「Business Insider Japan」の記者や編集者のコラム集です。取材裏話から日常の体験などを綴っていきます。
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#生成AI

OpenAIもNotionも。イケてるテック企業は「京都」がお好き?

ChatGPTなどを開発するOpenAIは12月9日(現地時間)、動画生成AIサービス「Sora」を一般公開しました。ChatGPT PlusやProのユーザーであれば利用可能です。 筆者は発表された時、京都に出張中でした。実はOpenAIの主催するメディアイベントが京都の建仁寺にある両足院で開催され、Soraを先行利用していたアーティストの作品やお話が聞けました。 正直、筆者はあまりアートがわかりません。今回のアート作品は、Soraで生成した動画がアートの一部に活用され

Amazonの生成AIチャットの本命は「購入者」より「セラー」向け?

10月7日週、アメリカ・テネシー州ナッシュビルに出張し、アマゾンのグローバルイベント「Delivering the Future」に参加しました。 イベントでは、アマゾンの「ロボット倉庫」や「カスタム電気配送車」など、物流に関する新技術が披露され、注目の「生成AI」技術の活用にも触れられました。 基調講演をもとにした記事では、想像しやすい消費者向け「買い物アシスタント」のようなAIチャットボットを紹介しましたが、個人的に便利だと感じたのは「セラー向け」のサービスでした。

運用してわかる生成AIの意外な弱点

6月25日、パナソニックのB2Bソリューション子会社・パナソニックコネクトは、国内グループ会社の全社員に展開したチャット型生成AI「ConnectGPT」の運用成果を発表しました。 わかりやすい数字で言えば、2023年6月1日から2024年5月31日までの1年間で、のべ18.6万時間、約21.23年分の労働時間を削減したそう。全社員合計とはいえとんでもない結果です。 詳しい内容はぜひ記事で、ということにしますが、ライターさんの取材には自分も同席していました。 その時に印

日本でも変わる「ググる」の仕方

今週、グーグルは久しぶりに日本向けの大きな検索サービスのアップデートを発表しました。 新機能は2つ。「AIで1秒で雨量・雪量を予測する機能」と「ハッシュタグで検索する機能」です。 個人的に面白いなと思ったのは「ハッシュタグ検索」の方です。「#チョコレート」などと検索窓に入れるとチョコレートに関する最新情報をブログやSNSなどから集めてきてくれます。 このハッシュタグ検索は現在ところは、日本でのみ展開されています。日本では他の国や地域より、趣味などの自分の関心ごとに関して

グーグル本気のAI「有料版Gemini」をお試し中

自分は自他共に認める「新しいもの好き」です。テック系記者としては珍しくないもしれませんが。 「Tech Insider」もそうですが、最近のニュースは「生成AI」でもちきりです。 新しいサービスがどんどん出てくる中、人々の興味関心は「AIを使うか、どう付き合っていくか」に移ってきていると感じています。 人にオススメばかりしていては説得力も欠ける。そんな思いで、自分もさまざまな生成AI機能を日々試行錯誤しています。 最近では、特にグーグルのGemini(ジェミニ)と作業

新型SurfaceではなくiPad Proを買ったワケ

こんにちは、Business Insider Japanのテック専門メディア・Tech Insiderの「ゆうこば」こと小林優多郎です。 今週も1週間のテック記事の振り返りつつ、編集裏話をお送りします。 今週はマイクロソフトの発表が大きな反響を呼びました。 マイクロソフトが「Copilot+PC」というブランドを立ち上げ、生成AIがより快適に使えるWindows PCを展開していく、という話です。 自社PCブランドである「Surface」も、もちろんこのCopilot