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デザインについて最近思う事

緊急事態宣言が解除され、徐々に世の中が動き出してから自分自身も少しずつ活動しながら最近考えている事や感じた事を書きたいと思う。

私は空間・商業デザインの仕事をしており、ずっとお店に関わる仕事をしてきました。その中で今、これから必要なショップはどうあるべきかや、どのような空間が必要とされているんだろうかと考えている。このコロナ禍の中、リアル店舗の必要性などが問われているが確かにエンドユーザーからしたら今はリアル店舗に行く事のデメリットはあるし、ECでも買えるやん!となるのだろうがやはり自分はリアル店舗の重要性は今後も問うていきたいと思っている。私が空間を作る仕事をしている事も当然あるがやっぱり店で買う事の価値に勝るものはないと思っている。確かに最近、コンセプトも何も感じない店は多いし、ただただモノを売っているだけの店はたくさんある…でも良いお店にはやはりその場の空気感であったり何か五感を響かせてくれる目には見えない良さが滲み出ている。だから自分自身がショップをデザインする時には単に見た目がカッコいいだけではなく、その場の空気感、空間感、五感に何か響く要素を入れたいなと思ってデザインしている。当然、そこには売る商品であったり、スタッフやお客さんであったり、サービスであったり、色々な要素が噛み合わないと上手くはいかないのでそこまで一緒になって入り込まないといけない。

今回のコロナ禍の中で良い店、悪い店がはっきり浮き彫りになったと思う。消費者が思う良いお店とは?をきちんと分析し見分けていけば、答えが出るのでは思っている。あとそもそもリアル店舗が持つ良さやパワーの根幹はきっと変化していなくて店の在り方であったり多様性が時代によって変化しているだけなのでその根幹さえ見失いさえしなければとも思っている。デジタルの世界になりつつある中で商いの原点に立ち返る事と融合することがこれからきっと必要なんだと思っています。

コロナを経験し、皆、本当に考える事が増えたと思うし、色々なニュースを見ていて辛いけど前向きに行動している姿を見て、日本人も強くなったなと思ったし、受け身ではなく能動的に動けるようになったな感じました。デザイナーでなくてもそういった事を考え、行動する行為はデザイン思考そのもので無意識だと思うがそういったマインドを持った人が増えたんだなと嬉しくもありました。

当分の間はデザイン性よりも安心・安全・利便性が優先されるだろうけどその中でもどうデザインで面白く出来るかを考えることがデザイナーのあるべき姿とも思うので思考を止めずに実行していきたいと思います。

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