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店長の仕事は3つだけでOK

店舗型ビジネスには必ず店長という役職が必要。

従業員60名近くを20年近くマネジメントし、店長を教育してきた経験から言えることは、、、

①店舗ビジョン追求 ②チームビルディング構築 ③PL管理

店長に行って欲しいのは、この3つで十分と考えております。

AI化が進んでも、店長という存在はこれからも当分なくなりそうにない。しかし、旧世界のスーパーマン店長スタイルでは確実に通用しない世の中。さらに、スーパーマン店長を全員が目指そうとすると、マネジメントが不完全になるばかりか、体調面が続かなくなる。こんな苦しい状況を打開する方法は店長必須業務を、①店舗ビジョン追求 ②チームビルディング構築 ③PL管理 この3つに集約するしかありません。

AI、機械化が進むことで人の労働が確実に少なくなります。これは慢性的な人不足に悩まされるサービス業界にはありがたいことです。しかし、人の管理はすぐにはゼロになりません。AIと人の橋渡しも店長の仕事であり、顧客に対してもより細やかなサービスが求められるからです。

これからの店長という仕事は細分化された業務を管理できる人材です。流石に、店長ひとりだけでは到底追いつきません。店長という立場でも長時間労働することなく、確実に仕事の成果を残せるように経営者は教育する責任があります。その為にも、店長の仕事は①店舗ビジョン追求 ②チームビルディング構築 ③PL管理 に集約してあげるべきです。


①店舗ビジョン追求

「店舗ビジョン=実現したい未来」と考えてます。実現したい未来とは、あるべき姿+世の中(地域)との接点が含まれていることが重要。

店長は部下である従業員をまとめる為、全員の個性を尊重しながらも同じ方向を向いてもらう必要があります。その為にも、店舗ビジョンの浸透が必要不可欠。言葉を変えると、ベクトルを合わせるでも良いでしょう。

店舗ビジョンの作り方としては、

あるべき姿=企業・上司目標・個人目標と連動する行動目標

世の中(地域)との接点=店舗の存在意義、どのように顧客に利用して頂くか

この2点を合体させましょう。初めはうまく行かなくても、店長自身が考え、部下や従業員に伝えやすい言葉で良いです。納得するまで考えてもらい、全員が参加できるような場面で発表すると浸透が早いでしょう。ミーティングや1on1に積極的に活用しましょう。


②チームビルディング構築

店長に必要なスキル2つ目はチーム構築。店舗責任者として、チーム作りが出来なければ、存在意義はないでしょう。逆を言えばチームが適正に機能していれば、店長が多少能力追いつかなくても全く問題は発生しないはずです。

では、飲食ビジネスを例にチーム構築を説明していきましょう。

飲食ビジネスのチーム構築は「野球型」がベストと考えてます。野球では攻撃と守備の時間があるように、飲食ビジネスでは管理と運営の2パターンに分けてチーム構築すると良いでしょう。

管理(守備)は、店長を中心にサポート役 = 3名

運営(攻撃)は、従業員6名またはホールorキッチンの区画に合わせてサポート役 = 1名

店長は各サポートをして頂く方に、仕事の責任範囲を明確にして行けば良いです。最終的には店長がいなくてもサポート役のみで運営が可能な状態に仕上げていきましょう。その為にも、店長は全ての業務経験は必要です。しかし、全て自分で行う必要は全くありません。

店長は未来の売上・利益獲得に専念することができれば、こんなに楽しいものはないはずです。日々行っている業務を棚卸しして、3名のサポート役に振り分けてましょう。

だんだん楽しくなってきましたね☆

チームビルディング構築が達成できれば、あと1つはあっという間です。もう少しだけ、お付き合いください。


③PL管理

ビジネスを行う上で利益を捻出し続けるのは責務。特に経営者目線を求められる所です。

話は少しそれますが、個人的にはメガフランチャイズの店長時代に最もこのスキルは磨かれました。直営店より利益に厳しいフランチャイズオーナーからキツく指導を受けました。

手拭き紙は必ず1枚、印刷物は裏紙使用、ゴミ袋は食材が梱包された物を再利用、水光熱の無駄は決して容認されない (例えば、夜間にしようしない冷凍冷蔵庫の電源は必ずOFFにする)、他多数。

ここまで徹底していくと目線が変わります。上記のような節約術もチーム構築が上手く出来ていれば簡単です。全てチームメンバーに協力してもらえれば良いからです。

運営側のチームに数値管理目標(KPI)を合意してもらい改善。人が動くことによって利益が増えもするし、減りもする。その人の管理は店長とサポート役が連携で仕組みを改善するだけ。

徹底性や躾の管理もサポート役にお願いは十分に可能。もちろん、サポート役の躾がなっていなければ、効果はないのでご注意ください。


店長の仕事は他にも、飲食店であれば衛生管理、在庫管理、発注業務、従業員スケジュール管理、従業員の採用〜教育まで多岐に渡ります。だからこそ、店長が全てをやることはもう辞めましょう。自分でやらず、サポート役にどんどん仕事をお願いしましょう。

もちろん、いきなり全てをサポート役にお願いするのは、困難であることは承知の上です。が、いつまでに役割分担が完了するかは、店長自身が計画を立てて上司から承認を得ましょう。これができれば、仕事はスムーズに片付き、正確性も格段に向上します。

極論は、店長という役職が世の中からなくなれば良いと考えてます。ノリで言えば、店長ではなく店舗リーダーくらいがちょうど良いでしょう。そうすれば、リーダーになりたいという人がもっと出てくるはずです。


まとめます。

店長の仕事は以下3つでOK!

①店舗ビジョン追求 ②チームビルディング構築 ③PL管理

こちらを店長必須業務としましょう。他の業務が遅くなっても、この3つが進んでいれば目をつむる覚悟は上司に必要です。

世の中の店長がより働きやすくなるように、私も精一杯のサポートします。



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