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【詩】二十五才

心の部屋で未来を描いた
十五才の 僕
無数の部屋の多くには
二十五才の 私がいた

二十五才の 私
背中を刺す 時計の針と
土足で訪れる 現実に
一つ一つ失くしてきた
心の部屋

開かれなかった扉の中で
花は 蕾のまま枯れた

二十五才の、今
新しい心の部屋ができつつある
その扉の中には
十五才の 僕がいる

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