「生臭い特製パンをブロック塀の周辺で食べたけど、美味しかったし、というか、異常に興奮する程に美味しすぎたし、又、食べたいと感じた。」論
生臭い特製パンをブロック塀の周辺で食べた。外見は普通。中身は生臭い。「でも、美味しいのさ!」と、呟かんばかりに興奮する程に美味しかった。もう、腹の底に落ちていて、実物を見ることはできないのだが、その味は忘れられない。
俗に言う、エモい思い出になった。非常にエモーショナルな味覚。そして、嗅覚。生臭い特製パンは、普通のスーパーのパン。パン屋さんのパン。そこから調達したのだ。朝の新聞配達終わりに食べるような早朝的なパン。生臭いエモいパン。夏の木陰の片隅ですみっこで食べるような教室で配膳されるようなパン。牛乳を含んで食べると美味しいパン。生臭いパン。
どこか、エロティシズムを感じてしまう生臭いエモいパン。超絶エモい。ハッピーパープルエモい生臭いパン。『教科書にないっ!』はずだ。
生臭いを感じると、どこか、エロティシズムを感じてしまう。エモいを感じると、ビリビリする。そんな感覚。
僕の本能なのか?僕が変なのか?わからないが、とにかく、エロいパンだった。生臭さが病みつきになる病みつきパン。「べ、べ、べつに病んでなんかないんだからねっ!パンを食べただけよ!生臭いパンを!それだけ!」って、デジキャラットに言われているような感じ。ブロッコリー。違うか。
生臭い野菜じゃ、ダメなんだ。生臭いパンじゃないと。病みつきにならないんだ。オンリーワンのパン。思い出の生臭いパン。今では、思い出のパン。数多のパンと出会ってきたが、生臭いパンは、特に印象深い。印象派な芸術的なパン。生臭いとは、エロスだ。
生臭いとは、エロティシズムだ。
そう、生臭いパンとは、エロティシズムでエモい、思い出まみれのパンなのだ。パンは、美味しい。パンは、文化だ。カルチャーだ。
生臭いパンも、カルチャーなのだ。そう、サブカルやカルチャー。エモいという感情は、カルチャーだから。思い出も、全部、カルチャー。サブカルチャー。その他諸々の感覚も。
全てひっくるめて、本能。
本能に基づいて行動して、暮らしているのが、人だ。人以外の何かも、そうなのだ。本能とは、全部だ。エロスもカルチャーも食事も、何もかも。
とにかく、だ。
あの生臭いパンの味覚は忘れられない超絶エモい思い出だ。
(了)