過去と未来を繋ぐ感動の物語――映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』を観て
息子が出掛けている間、久々にテレビの主導権が私の手に戻りました。そこで、Prime Videoでおすすめされていた映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』を観ることに。この作品、最近のNHK朝ドラに出演している俳優たちが登場するのもあって、ちょっとした親近感が湧いてきます。
物語の舞台は太平洋戦争の終戦間近。主人公の百合は、現代から戦時中へとタイムスリップし、特攻隊員たちと出会います。特に、特攻隊員・彰の男気あふれる姿が印象的で、彼の寡黙で硬派なキャラクターには惹かれるものがありました。戦争を描いた作品でよく感じることですが、終戦まであとわずかのところで命を散らした彼らの姿には、何度観ても胸が締め付けられます。
ただ、この映画には少しパンチが足りないと感じる部分も。展開が予想通りで、驚きや衝撃は少なかったです。しかし、その分安心感を持って最後まで観ることができました。観終わった後には、過去の犠牲があってこそ今の自分たちがあるということに改めて気づかされ、静かな感動が胸に広がります。
もし、過去の出来事や戦争の悲劇について考えるきっかけが欲しい方には、この作品は十分に心に響くものとなるでしょう。私自身、彼らの生きられなかった未来を背負って生きるという使命感に共感しながら観ることができました。