私は父を4年以上無視した娘だった【30-DAY SONG CHALLENGE⑬70年代の曲(1)】
こんにちは。演劇ソムリエのいとうゆうかです。今日は音楽の話。
パートナー(HN:式部)と30-DAY SONG CHALLENGEを始めた記録の13回目です。
30-DAY SONG CHALLENGEの簡単な説明は以前のnoteに書いてるので、知らない人は読んでみてくださいね。
今日は13日目。今日のお題はこちら。
Day13 70年代の好きな曲
いつもは私と式部さんが選んだ曲を1曲ずつ紹介してエピソードを書いているんですが、今回はちょっと長くなったので私の分だけ。式部さんの分は次の記事に分けました。
私:シェリーに口づけ/ミッシェル・ポルナレフ
1971年の曲。世代を問わず多くの人がどこかで聴いたことがあるはず…!
上のリンクで試聴できます。
私がこの曲を選んだ理由は、完全に父の影響。父はミッシェル・ポルナレフのファンで、なおかつオーディオマニアであるため、父は自分の実家に作ったオーディオルームでこの曲を聴いていた。そういえば、父の車の中でもよく流れていた。
実は、私は父と些細な喧嘩が悪化して、中学3年の時から大学進学で家を出るまで、つまり高校3年の終わりまでの4年弱、まともに会話をしなかったという過去がある。次第に挨拶すらも出来なくなり、父を無視し続けていた。離れて暮らすようになって、だんだん意地を張っていた私も態度を軟化させることができるようになりました。現在実家を出てから5年目ですが、最近やっと帰省した時に多少の会話が出来るようになったくらいです。
一種の通過儀礼のようなものだとは思うけど、それでも適度な距離を保ちつつ私の進路を応援し養ってくれていた父には申し訳ないことをしたと今は思う。
そんなことを想起するこの曲ですが、フランス語の歌詞の意味はどうなんだろうと思って調べてみました。以下は歌詞の日本語訳を抜粋したものです。
ねえ、ぼくと一緒においで
ほんとに君が必要なんだ
君に捧げる愛情は山ほどある
君をぎゅっと抱かせておくれ
そうさ、おいでよ
ぼくから離れないでくれ
何年もの間
君のことを待っていたのさ
涙を流しながら
何年も
(引用元:https://ameblo.jp/jaimeen/entry-11770003705.html)
男女の物語としてはロマンティックな歌詞。
でも、父との決して良いとは言えない関係を思い出す私にとっては、後悔に似た気持ちが滲むような歌詞です。
諍いはあっても愛情をくれていた父は、何年も娘に冷たく接されても待っていてくれた。もしかしたら私の知らない涙もあったのかもしれない。
曲解は承知ですが、そんなことを考えて今これを書きながら泣いてしまいました。
年に1回か2回帰省するたびに、当然のごとく少しずつ老いていく両親。自分のしてきたことは悔やむしかありませんが、それの溝を埋めるのはこれから先しかないから。
これ以上後悔する前に、返し切れないけれど恩返ししなきゃね。
もうすぐ父の日だ。
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