会社の軸を作る

「軸がないと会社は成り立たない」

晴れて起業となったわけですが、思考し、実践することはたくさん。

特に、「ビジョン(目標)」に対しては、アプローチの仕方が全くわからないまま始まってしまいました。

前回、「大人にたよる」という記事を書きました。

そこで、唯一大人に聞いてもわからなかったこと。それは、ビジョンです。

ビジョンとは何か?いくつか構成要素をあげれば、「どういう影響を社会に与えたいか?」や「どういう社会的役割を果たしていくか」、「どのような価値を提供していくか。などです。

はっきりと「これ!」と言い切れないのが難しいところです。でも例えば、コンビニ最大手「セブンイレブン」がやっていることなどを見れば、なんとなくわかってくることもあります。

コンビニエンスストアは、なの通り「利便性」という価値を提供しています。加えて、そこにクオリティ(質)という付加価値を上乗せしたり、100円コーヒーに代表される「イノベーション(新たな価値の創造)」を起こしたりしています。

僕個人としては、この辺りが「会社がなすべきこと=ビジョン」だと考えています。まとめると、「社会が求める役割=ニーズを満たしながら、新たな価値を想像していく」ということです。

そのような観点に立つと、実際に僕が起業した際は、その設定を疎かにしていたと反省せざるを得ません。

先にうちに、うちのビジョンを上げておくと、

「コーヒーライフを一歩先に進める」

です。設定が甘いことが一発でわかります。笑

その結果、「なんとなく、師匠がやってきたことを引き継ぐ」をしばらくの間続けてしまった気がします。

このビジョンの設定には、5W1Hのアプローチが必要なんだと思います。

誰のために(顧客の設定)、どこで(環境の設定)、どのような場面を想定して(コンテキストの設定)、何を(商品の設定)、どのように(仕事の設定)

など、多面的な見方が必要であると思います。

また、ビジョンがなければ、働いている人が「迷い」ます。「何をすればいいのか」、「何を求められているのか」、「どのような振る舞いやサービスを求められているのか」など、従業員の中に迷いを生んでしまいます。

ビジョン=目標は、働いてくれてる人たちにとって、「なんで働いているのか?」という問いに対するアンサーになりえます。つまり、ビジョンを設定すると、従業員の生産性も高まることが期待されます。

伝える人も、それをわかりやすい言葉で伝えることも大事です。僕の場合は、自分の頭の中にあった思いを少しずつ伝えていった結果、今はある程度「どのような価値提供をしたいか」ということをシェアできていると思います。伝え方は、その会社の規模感や働く人の傾向に合わせて決めると良いでしょう。

精神論的な感じにはなってしまいますが、気持ちが乗らないと、人は効果的に働くことができず、生産性が下がります。言い換えれば、意欲が低ければ動きは鈍くなる、逆に「ビジョンを理解していること」で、動機付けの中でも内発的動機付け(自分でやろう!と自発的に思ってもらうこと)が成功し、人の動きはよくなっていきます。

今ふと、一年前オーストラリアでワーホリをしている時みていた求人の多くで「ビジョンに共感できる場合のみ、応募」と書かれていたのを見たのを思い出しました。どの国、どの企業でも同じだと思いますが、上で挙げたようなビジョンの重要性は間違い無いようです。

それでは。

エンジニアリングとコーヒーをこよなく愛する新米エンジニア 夢は、「世代を超えて、それぞれの幸せを追求できる社会を創造する」こと エンジニアだけどコーヒーを上手に淹れます。 頂いたサポートは、より良いnoteの記事を生み出すために使っていきます。