あたしの池田祐一推し物語 2 初めてのキーホルダー
とにかく、グッズに興味のないブースターである。
グッズにかけるお金があったら生で見たい、観戦費にかけたい、会場で1杯でも多くビールを飲みたい。でも、缶バッジとかくれるって言うんならもらっちゃうな、むしろ大歓迎だな、あたしはそんな節操のないブースターであって、自ら並んで買おうとか、そもそもグッズを持ち歩くとか、そういう情緒的な活動を望まない人間なんである。
前回書いた、としおとのバチバチですっかり池田祐一に目が眩んだあたし。
拝啓 池田祐一様
本日あなたの軍門に下りました。
オラつくのもいい加減にしてください。
血圧が上がって死にそうです。
おホッおほフフフハハハさっきの思い出すと口から奇声が漏れます規制されそうです。
会場に入るの規制されたら、あたしは会場の外であなたへの愛をボボボボと呟き続けることになるのよボボボーボ・ボーボボ…
それこそ不審者だわ中に入れなさい あたしに規制なんてムダよどこに居てもこれが平常運転だわ…
などと、ブツブツブツブツブツブツうわ言を焦点の合わない目で、口から絶えず吐き出しながら買いにこられたグッズ売り場のお姉さん、本当に怖かったでしょうね
試合が終わったあとに一通りのセレモニーを上の空で見つつ、夢見心地で向かったのはグッズ売り場。
なにかに取り憑かれたかのように、迷いもせず池田祐一のキーホルダーを選び取り、そのままレジに向かいお会計。
そうか、グッズって欲しくなるものなんだな。
タオル=ブルリンと踊るのに必要
デッチ=ブーイングに必要
と、あたしが自ら買ったグッズは、必要に駆られて買ったタオルとデッチのブランケットのみ。
だけど、活力になるんだよこの小さなキーホルダーが。ゴールを狙って、ボールを放つ前の真剣な顔をした池田祐一。
ウホォ…
あたしの鍵についてる…鍵に…
あたしの活力。仕事で辛いことがあっても、帰宅時に鍵を見れば働く意味が見いだせる。朝仕事に行きたくない時、鍵を見れば働く意欲が湧いてくる。
池田祐一ってワクワクさんなの…あたしの意欲をワクワクさん…
こんな人、今までに知らない。
この世に存在しているだけで、顔を見るだけであたしをアゲてくれる存在。
そんな人があたしの鍵についてる。
あたしの心を開く鍵。それは池田祐一。
ここまで書いて、ユニベアでもなく写真でもなくユニフォームでもなく、あたしはあの時なぜキーホルダーを選んだのか、その理由が分かった気がする。
池田祐一はあたしの鍵。
あたしの世界を開く鍵である。
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肉匠DAI(流浪の写真野郎親父)様
@ORIXPONTA3150
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