あたしの常田耕平推し物語 1 ~出会い~
池田祐一がワッツに帰ってきた。
帰ってきてくれた。
早く見たい。早くあたしの池田祐一を見たい。
契約解除が発表されてから、ずっと1人でブツブツ言ってきたんだ。
ずっと池田祐一が帰ってくるのを夢見てた。
それが現実になった。
そんなシーズンが始まる前のプレシーズンマッチに、あたしが行かないはずはない。
山形まで愛車を飛ばし、長蛇の列に並んで会場入り。
そこにいた。常田耕平が。
なんかクネクネしていた。
なんだか独特の動きをしていた。
糸を引くような動き。
動線全てに残像が残っているような、粘りのある動き。
あたしはバスケの事は詳しく分からないけれど、この選手の動きはひと味違うのは分かる。
何がとは明確に言えないけれど、今までに見た事のないプレイ。
猫が、猫じゃらしを本気で追いかける時のようなしなやかな動きに、本命の池田祐一のプレイをしばし忘れさせて、目が離せなくなったのだ。
前半が終わり、ハーフタイムでのアップ。まだ名前もよく覚えていなかったあたしの前を走り抜け、常田耕平がコートに出てくる。
その時、あたしは見逃さなかった何か食いながら出てきたろ!!
口をモグモグさせながら、「 ( ˶'ᵕ'˶) ニコ」と笑ってあたしの前を駆け抜けたのだ。
リスかよ。
デカめのリス。
なんだこの子は。
なんなんだこの大物感と、クネクネと、笑顔。
あたし池田祐一見に来たんだよね?
なんで、えっと、誰だっけ、そうそう常田耕平くん。気がつけばこうへいくん見てるわけ?
その時は名前もよく覚えていなかったこの「こうへいくん」が、その後ラブラブ💙ラブリーピンクストームを発しながら青森全体を魅了し、ベンチもコートも沸かせ、あたしの中で大事な大事なミラクルワンダー💙👦💙キュートボーイになるのは、まだもう少し先。
あたしはそしておそらく多数のワッツ民も、ジワジワと、つま先から頭の先まで、丁寧に丁寧に、常田耕平によって沼に堕とされたのだ。
今から始まるのは、そんな話。
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肉匠DAI(流浪の写真野郎親父)様
@ORIXPONTA3150
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