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サンタクロースは本当にいる?

【サンタクロースはいるんでしょうか】

という本は私の宝物だった。

他にもお気に入りがあったからスタメンってやつ?

私はサンタクロースがソリに乗ってやってきたのを聞いたことがある。

それはそれはドキドキした。

かすかにしか聞こえない。
だってバレないようにサンタクロースは
プレゼント配ってるからね!

目を開けるのもの緊張するけどね、
これは弟にしらせなきゃ!と思って、
2段ベッドの上から頭をもたげて
弟を呼んだ。

弟はスースーと寝息をたてて寝ている。

なんで!!こんな時に!!
サンタクロースが近所まできてるんだよ?
よく寝てられるよ。

シャンシャンっていう音が少し大きくなってきた気がした。
近づいてる!!!ギュッ目を瞑った。

ギシッと音がした。

ドキドキドキドキドキドキドキドキ。
心臓の音でバレるんじゃないかと思うくらい
胸が高鳴る。

そのうち、シーンとなった。
もういなくなった?

おそるおそる眼をあけてみる。
ぼんやりといつもの天井がみえた。

プレゼント貰えたかな。
ぶら下げた靴下は怖くてみれない。

テストの点は.....そんなに悪くなかったと思う。
お母さんには怒られたけど、あれは弟が先に叩いてきたし。学校のうさぎのお世話もしたし。

サンタクロース.....きたかな.....
プレゼント.....もらえたかな....

翌朝、私はニマリと笑った。
私が書いたお手紙にサインがあったのだ。

Santaって。

サンタクロースはほんとうにいるよ!

〈end〉

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