『FACTFULNESS』の簡単な要約と感想
「最近の若者」と聞いたとき
「最近の若者」と聞いて皆さん何を想像しますか。
「スマホばかり触って堕落している」
「責任感がなく、上昇志向もない」
「仕事にやる気がない」
などなど、様々あるのではないでしょうか?(筆者は25歳なのですが就職してから少なくとも一度は言われたことがあります…笑)
では、次の記事の切り抜きを読んで見てください。
実はこれ1997年の評論の文章なんです。
つまり、今の時代も昔の時代も若者は無責任ではあるということです。
「最近の若者は新卒でもすぐに仕事を辞める」という話についても、面白いデータがあります。
以下のグラフを見てください。
これは厚生労働省がサイトにて発表している、新卒の就職率と就職後3年以内の離職率です。
実は平成初期から新卒の3年以内の離職率は約30%とほぼ同水準で推移しています。
このように私たちは偏見というフィルターを通して常に情報を整理しており、事実とは大きく異なる思い込みをしていることがあるのです。
『FACTFULNESS』ではその偏見がなぜ起こるのか、
人間が持つ10の本能の視点からメカニズムを解説してあります。
では、その本能について簡単にまとめていきたいと思います。
10の本能とそれを抑えるための思考(ファクトフルネス)
①分断本能
世界は大きく二つに分断されているという思い込み。
実際には分断はなく、多くの場合は誰もいないと思われていた中間の部分に大半の人がいる。
例:「発展途上国」と「先進国」
②ネガティブ本能
「悪いニュースの方が広まりやすい」ため世界は常に悪くなっているという思い込み。
良い出来ことはニュースになりにくく、美化された過去に気をつけよう。(人々は過去を美化したがり、国家は歴史を美化したがる)
③直線本能
「グラフはまっすぐになるだろう」という思い込み。
例:世界的な人口爆発
→爆発的に伸びている人口は2100年頃に頭打ちになる(現時点でも国によっては人口減少が起きている)
④恐怖本能
恐ろしいものには自然と目がいってしまうという本能。
行動する前に落ち着き、リスクを正しく計算しよう。
⑤過大視本能
ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまう本能。
大きな数字は、そのままだと大きく見えるため、比較したり、割り算するように。
⑥パターン化本能
ひとつの集団のパターンを根拠にその他の物事も同じに考えてしまう本能。
同じ集団の中にある違いを探し、分類を疑おう。
⑦宿命本能
いろいろなもの(人も、国も、宗教も、文化も)が変わらないように見える本能。
小さな進歩を追いかけ、知識をアップデートすることでゆっくりとした変化に気づこう。
⑧単純化本能
ひとつの視点だけで世界を理解したように感じる本能。
実際には世界は複雑でひとつの視点だけでは理解できないので、様々な角度から問題を見よう。
⑨犯人探し本能
問題が起きたときに誰かのせいにしたくなる本能。
犯人ではなく原因を探そう。(梅毒はフランスではイタリア病、イタリアではフランス病と呼ばれ、原因不明の病を他の国のせいにしていた)
⑩焦り本能
「今すぐに決めなければならない」と焦る本能。
今やらなければ二度とできないことなんてことは滅多にないため、深呼吸して冷静に分析しよう。
終わりに
以上、『FACT FULNESS』の中から10の本能について簡単にではありますがまとめてみました。
本書内ではより詳しく思い込みとそれを防ぐ方法について記載があるので、気になった人はぜひ手に取って読んでみてください!
では、今日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!!