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セミナーの内容見せます!③「むし歯ゼロセミナー」【オーラルイノベーション】
当院では、管理栄養士・歯科栄養アドバイザーによる「お口を育てる子育てセミナー」をオンラインで開催しています。
この記事では、当院の子育てセミナーのなかで最も歴史のある「むし歯ゼロセミナー」の目的と、お伝えしている内容をご紹介します!
結論から言うと、子どもにむし歯を作らせないために最も重要なことは
食生活
です!
以下に詳しくお伝えします。
一番大切なのは子どもに歯磨きさせること…ではない!
子どもをむし歯にさせたくないと考えている親が一番に考えることは、なんでしょうか?
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子どもの仕上げ磨きがうまくできないことに悩んでいる人は多いです。
「歯磨きが大事」なのは、その通り。しかし、子どものむし歯予防のために「一番大事」かというと、答えはNoです。
むし歯が出来るには条件があります。それは、
①歯があること
②むし歯の原因菌がいること
③糖分があること
です。
対策① 歯磨き
むし歯菌は、歯という足場がなければ、口の中に住み続けることはできません。したがって、生まれたばかりの子どもの口には、細菌が入ったとしても、歯が生えていないので簡単には定着できません。
1歳前後で上4本、下4本の前歯がそろい、そのあと奥歯が生えてきます。細菌の居場所ができるので、その対策は、「歯磨き」で物理的に細菌を取り除くことです。特に歯の表面、奥歯の噛み合わせの面、歯と歯の間が、仕上げ歯磨きでのポイントです。
理想は食後に歯磨きすること……しかし、この時期に重なって始まるイヤイヤ期が、そう簡単には事を進めさせてくれません。
歯磨きをはじめからニコニコご機嫌にできる子はほぼおらず、たいていは嫌がったり、逃げたりします。
歯磨きが出来ないので、親は「むし歯になるのではないか」と焦ります。
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対策② 親の口腔ケア
そこで大事になってくるポイントに、「親の口腔ケア」があります。
親の口の細菌は、子どもの口に移行する(うつる)ことが知られています。
研究によると、親の口腔内にむし歯菌(ミュータンス菌)が多いと、子ども自身のむし歯菌の保有率も高いことがわかっています。
親が定期的に口腔内のクリーニングをしていると、していない場合と比べ、子どもの口にむし歯菌が住み着く確率が減らせます。
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子どもの仕上げ磨きがうまくできなくても、親自身が口腔ケアを熱心に行うことで、子どものむし歯リスクを下げることができると言えます。
対策③食生活での予防
そうは言っても、菌は目に見えないので「むし歯菌がいるかも」と思うと不安になってしまいますね。
そこで、「食生活」なのです。
むし歯ができるには、もう一つ条件があります。
それは、むし歯菌と糖分がそろう、ということです。
糖分というと色々なものがありますが、この場合特に問題なのは「砂糖」です。砂糖をとる量や頻度が多いと、口の中の細菌が増えます。具体的に言うと、歯にこびりつくプラーク(歯垢、細菌の塊)が、砂糖をとっている場合はとっていない場合よりも分厚く、歯磨きでも落ちにくいものになります。
食生活のなかで砂糖が多く入った食べ物や飲み物を与えていると、むし歯の予防がそもそも難しくなります。歯磨きをしていたとしても、です。ましてやイヤイヤ期など、仕上げ磨きが満足にできないとなればなおさらそのリスクは上がります。
子どもの食生活において、砂糖は3歳くらいまではなるべく与えないことをおすすめしています。そうすることで、そもそも口の中にいるむし歯菌が多くならずに済み、むし歯になりにくい口になると考えられています。
料理の味つけに少し砂糖が入っている程度であればそれほど気にしなくてもOKです。避けたほうがいいのは、甘いお菓子やジュース、スポーツドリンクなど。1歳以降の間食は食事の一部なので、甘い物である必要はありません。さつまいもなどの素材の甘さはOK、そのほか甘くないヨーグルトやチーズ、おにぎりなどがおすすめです。
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また、3歳を過ぎてからも、食事以外で砂糖をとるのは、どれだけ多くても1日12gを超えないようにすることが大切です。
まとめ
「食生活」が最も重要と最初にお伝えしましたが、砂糖を上手にコントロールした食生活こそが、むし歯を根本から予防する唯一の策と言ってもいいでしょう。
イヤイヤ期に、子どもをなだめる手段として甘いおやつが与えられることは多いです。しかし、早い砂糖デビューにメリットはない、ということを歯科からは声を大きくしてお伝えしておきたいと思います!!
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セミナーでは、これ以外にもむし歯予防に役立つ食生活のポイントをお話しています。また、気になる仕上げ磨きについてのアドバイスも?
ご興味がある方は、ぜひ一度ご参加ください✨
期間限定でアーカイブ配信しますので、当日ご参加になれなくても大丈夫ですよ。
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この文章を書いたのは、管理栄養士・もりこでした🌻
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