詩:ホルマリン液

理科室の棚に並ぶ
彼ら
白くなってしまった
眼は
棚の前に立つ僕ら

どの様に映すのだろうか?

いつか君が死んだら
ここに並べておきたい

そしたら
僕が死ぬ
まで
君に会えるだろう

いつか僕が死んだら
ここに並びたい

そしたら
白へ転じた眼

君はどの様に映るのだろうか?

いつかは二人でここに並ぼう

そしたら
いつまでも一緒だね

そう言い交わして僕ら

部屋を後にする

そうならない事は
瓶詰程に離れた僕らの距離が
証明している

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