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シニアとスマホの微妙な関係

きょうは地元のゆうゆう館でスマホ教室の講師をしてきました。
ゆうゆう館とは、地域のおもに高齢者向けの区の施設で、かつては敬老館と呼ばれていました。そこでスマホ教室をやることになった経緯はこちらに。

ゆうゆう館の課題は、来館者が軒並み超高齢化していること。
いまや60代以上でもアクティブシニアは、こうした施設には来ないようです。となると、スマホ教室の生徒さんも、70代・80代が中心になります。

前回でなんとなく要領はつかんだのですが、やはり緊張するものです。
なにせ、スマホの機種も違えば、歴も使い道もさまざま、レベルも意欲もまちまちなんです。それでも参加してくださる気持ちは買いたい!

きょうは参加者5名だったので、なんとかお一人お一人の状況を確認しながら、それぞれのニーズを聞きながら進められたのですが、これ以上増えたら大変です。

第1回の今日は、「まずは基本のキ!自分のスマホと仲良くなろう」ということで、ご自身のスマホを把握してもらうところからスタートします。

今日の参加者さん5名は全員Android、うち2人はらくらくスマートフォンっでした。
正直、らくらくホンや、あんしんスマホ、シンプルスマホなどという名のものは、扱ったことがないので、出たとこ勝負です。毎回触らせてもらって、なんとか同じような機能を見つけ、整合させています。

ただ、なにか操作をする度に、いちいち警告がでるので、その度に警告文を読んで判断を仰がなければ進みません。
初めての操作に対してのアラートは、かえって恐怖心につながってしまうのでは……と思っちゃいますよね。悩。

そして次回の予告まで来たところで、あることに気がつきました。

そう、誰もスマホのロックをかけていらっしゃらなかったんです。
理由を伺うと、
「そもそもロックがかけられることを知らなかった」
「パスワードを忘れてしまいそうだから」
「見られて困るようなデータは入ってないから」…etc.
なるほど、根が深いような気がします。

指紋や顔の生体認証があることを伝えても、
「え?わたしのスマホにそんな機能あるかしら」という感じです。
生体認証の使えないスマホもあるとは思うのですが、らくらくホンは指紋認証はできるようなので、次回までにその辺マスターしておかねばなりません。

しかしみなさんのキャリアを聞いたところ、Docomo、au(UQ mobile)、SoftBankでしたが、お店で買っても、パスワードや生体認証の話なんかはしてくれないみたいです。買ったら最後、自己責任。有人店舗の意味って…?

「マイナンバーカードがAndroidではもう電子証明書を搭載しているので紙のカードは要らなくなるんですよ」なんて言っても、「紙でいいわ」ってなるのは当たり前なんですよね。一体化させる方が怖いんです。ロックしてないんだから…。

卵が先か、鶏が先か。

わたしとしては、スマホを使ってもっと便利に楽しい生活をして欲しい!と思っているのですが、大事なデータを入れたら怖い、心配が勝っている現状をどう打開するか。

デジタル化社会への課題を目の当たりした、スマホ教室でした。
次回までの課題が重い!

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長谷部 美子|行政書士オフィス ハナウタ
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